50代からのリベンジテニス
今度こそ、勝てる選手への道
最近は、週3〜4回のペース、時間にすると月30時間ほど、テニスをしています。それも、エアコンのきいたインドアではなく、正真正銘、炎天下の真昼間に。
こんな話をすると、「そんなにやってるの? 体、キツくない?」と、驚かれます。
一見すると、無謀にも映るかもしれませんが、ステップを踏み、入念な準備をして臨めば、50代だって、全く問題なく、プチアスリートできちゃいます。
やっぱり、諦められない!もう一回、本気でやってみよう
そもそも齢50歳を超えて、なぜ、体育会級にテニスを復活したのかというと、どうしても諦めきれなかったから。何が諦められなかったのかというと、大した戦績が残せていない、と、いうことです。
実は私、中学、高校、大学と体育会のテニス部に所属していました。自分で言うのもなんですが、練習はほとんど休んだことがありません。
それどころか、誰よりも早くテニスコートに行き、誰よりも遅くまでコートに残って自主練していましたし、お盆と正月以外は、ほぼ毎日、練習していました。
にも関わらず、戦績はというと、いつも地区予選敗退。全国大会なんて、夢のまた夢で、関東大会どころか、県大会にすら一度も出場したことがありません。
まぁ、自他共に認める運動音痴なので、そんなもの、と言ってしまえば、そうなのかもしれません。でも・・・、でも!です。あんなに頑張っていたのに、一度も本戦に出場できたことがないなんて、あまりにも悲しすぎます。
いい大人なので、努力すればなんでも報われる!とは、流石に思いません。にしたって、運動音痴を差し引いても、かけた時間や労力に対して結果のバランスが悪すぎる・・・。
選手を引退して30年、実はずっとそんな「もやもや」を握りしめていました。とはいえ、社会人になると、日々、忙しく学生時代のように練習に明け暮れるのは物理的に難しいのが現実です。
「しょうがないよ。テニスは好きなのだし、これからは勝ち負けじゃなく楽しくやろう!」そう言い聞かせて、レクリエーション・テニスに甘んじてきました。
人生100年時代 後半戦を後悔なく過ごすには?
そんな中、「やっぱり再挑戦しよう!」と、覚悟を決めた背景には、母の死がありました。亡くなる半年前まで現役で働いていた母。
70代後半とはいえ、毎年の健康診断でも特に問題はなく、元気が取り柄だったのに、悪性胸膜中皮腫という、アスベスト由来の病を発症した途端、あっという間に天国へ旅立ってしまいました。
そんな母の介護をしながら、思いました。人生、明日はどうなるかわからないんだなって。いつ、母のように突然の病で動けなくなるかわかりません。だったら、まだ動けるうちに、まだ、やれる時間があるうちに、やりたいことをやっておかないと、後悔することになるかもしれない。
で、考えました。人生、100年時代の後半戦、やらないで後悔することってなんだろう?と。無理って言い聞かせて、見ないふりしている、蓋をしている本音ってなんだろう? と。
そこで脳裏に浮かんだのが、テニスです。やっぱり、テニスで納得できる戦績を残したい!今度こそ、戦績を残してリベンジしたい!じゃあ、しのごの言っていないで、やるのみだ!と、いうことで、本格復帰を決意しました。それが、昨年の6月のことです。
テニスは生涯スポーツ 90代まで現役で、しかも勝てるようになるには
社会人になってからも、週1ペースでゆるゆるテニスを楽しんでいましたが、選手として試合出場を目指すとなれば、体力的にも、技術的にも、課題は山積です。
まだ動けるとはいえ、50代。いきなり、フルスロットルというわけにはいかないので、本格復帰に向けて、まず着手したのが、体力の強化です。
本格復帰を決意した当時は、1時間半も練習したら疲労困憊だったので、最低でも、1日、2〜3時間程度なら平気で動ける状態を目指すことにしました。
では、具体的にどうやって体力強化をしたのか、という点については、次回、ご紹介したいと思います。今、かなり動ける体力がついて思うことは、50代でも、やれば十分、体力をつけることができる、ということ。もう50代じゃなくて、まだ50代。まだまだ、やれることはいっぱいありそうです。