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運転免許、とったどぉ〜!!

まさか、この歳になって普通自動車免許が欲しくなるとは、思ってもみなかった。自分で言うのもなんだが、母のお腹の中に「運動神経」なるものをうっかり置き忘れてきてしまったのでは?と、本気で思うほど運動音痴だ。

その鈍臭さゆえ、周囲からも「運転はやめた方がいい」と、何度、忠告されたかしれない。その度に、大丈夫、免許取る気ないからと、いつも笑顔で答えていた。決して、社交辞令ではなく、本気でそう思っていた。

それがである。齢50を過ぎて、突然、どうしても普通自動車免許が欲しくなってしまった。きっかけは、パグ2匹とキャンピングカーで旅行する動画。

YouTubeの「まきまきパスタ探検隊」にすっかりハマってしまった私は、動画に興じる私の傍で、ブヒブヒいびきをかきながらスヤスヤ眠る愛パグ2匹を撫でながら、不覚にも思ってしまった。

「私も、これやりたい!」と。一度、そう思ってしまうと、もし、免許があったら・・・・の妄想が止まらない。

さすがに、キャンピングカーはハードルが高いけど、軽バンを車中泊仕様にすれば、できなくないよね。軽バンで車中泊するとしたら、荷室(ラゲッジ)のインテリアはどんな感じがいいかな?

車は、どれがいいのだろう?車中泊デビューするなら、ビルダー(軽バンを車中泊仕様にする業者)に頼んだ方がいいのかな?その場合、予算ってどのくらい必要なんだろう?そもそも自動車の運転すらできないのに、広がる妄想、止まらないワクワク感。

で、自動車教習所に通うことを決意した。仕事の合間に教習所に通うと言うのは、思っていたよりずっと大変だった。まずは、視力。もともと視力は良かったのだが、年齢に加え、仕事でP C画面を凝視している影響もあってか、最近、見えづらくなっているのは自覚していた。

とはいえ、生活になんの支障もなかった。が、教習所入学前の視力検査で、まさかの裸眼N Gになるほど悪くなっていたとは!おかげで、メガネを作らなければ、入学手続きできないと、入学自体がペンディングに。

正直、免許取得の動機が軽いものだったら、「縁がなかった」と、ここで萎えていても不思議ではない。が、本気とはすごいパワーである。どうせメガネを作るなら、と、わざわざ銀座のオシャレ眼鏡店まで足を運び、早速、生まれて初めての度付きメガネを作った。

ようやく、自動車教習所には入学できたのだが、今度は、靴が引っかかってしまった。技能教習前に指導された通り、当日はスニーカーで向かったのだが、ソールが厚いとのご指摘。次回からは、靴底が薄いものを履いてくるようにとお達しを受けた。今時のスニーカーは底が厚いものが多いらしく、持っていたスニーカーはどれもN G。結局、教習所のためだけに薄いソールのスニーカーを新調した。

時間管理も大変だった。学科教習も、技能教習も、とにかく始業時間にうるさい。それが交通機関の遅延であっても、1分たりとも遅れたら、教室にすら入れてもらえない。

となると、余裕を持って教習所に向かわざるを得ず、始業の1時間前に到着するように教習所に向かい、P Cを持参し、教習所で仕事をするなんてことも珍しくなかった。

こう見えて、クソ真面目なもので教習前に教本で予習をしていたものの、教本で読むのと、実際に車を動かすのは勝手がちがう。結果、インストラクター(教官)からは、毎回、厳しいお小言のオンパレード。

教習中は、心底「運転できるようになる気がしない」と、何度思ったかしれない。仕事の時間を調整して教習所に向かい、教習が始まれば、インストラクターからダメ出しの嵐。いつ、脱落してもおかしくない状況なのに、それでも諦める気がさらさらない自分に、

「本当に犬たちと車中泊旅がしたいんだな」と、妙に冷静に感心しまったものだ。

実は教習中、その様子をリアルタイムでコラムに書こうと、何度もPCに向かっていた。が、どうしても筆が進まなかった。今思うと、それは私の素質だ。

我が「はぴきゃりアカデミー」(女性向けのキャリアの学校)では、自己分析をするために統計心理学i-color(無料診断してみたい方は素質診断ツール)を使っている。

このi-colorによると、私の素質は、「何がなんでも」と、結果にコミットする傾向がある。しかも、結果が出るまでは、そのプロセスを明かさないし、触れて欲しくない。

なせなら、納得したペース、やり方、あくまで自力で進め、結果を出したいからだ。だから、まだ結果につながっていないのに、「頑張ってるね」などと、労われたり、褒められるのが大の苦手だ。

さらに、良かれと思ってアドバイスなどされようものなら、正直、ムッとする気持ちを抑えられない。故に、何事も「事後報告」が基本スタンスとなった。

つまり、結果がでたタイミングで「できたよ」と、初めてオープンにするのがスタイルなのだ。

たかが普通自動車免許を取得した、という話なのだが、ここでも「性」を改めて自覚する羽目となった。

何はともあれ昨年12月、密かに(?)自動車教習所に入学して約4ヶ月、目出たく、普通自動車免許を取得することができた。当初は、免許さえ取れれば、すぐにも車中泊デビューできるものと踏んでいたが、いざ、教習車ではない自動車を運転してみると、そんなに甘いものではないことを、痛感させられ、とてもじゃないが、車中泊どころではない。

とはいえ、人生には限りがある。一緒に旅したい先住パグも11歳になる。お互い、元気に旅を楽しめる時間はそう長くないだろう。運転スキルを高めてから、なんてのんびり構えている場合ではない。

いずれにせよ、人生後半に入ったおばちゃんには、悠長なことは言っていられない。しなければならないことは、てんこ盛りな毎日ではあるが、時間を作っては、運転スキル向上に努めている。

おばちゃんには、「ねばならないこと」に縛られている暇はない。

つっちー

[この記事を書いた人]つっちーさん

2匹のパグ(♂)と暮らすアラフィフ。働く女性向けに心も財布も満たされる仕事・生き方を支援する学校「はぴきゃりアカデミー」を運営するかたわら、この秋、公式戦復帰を目指し、「時間がないならお金を使え!」をモットーに、週3〜4ペースでテニスのレベルアップに挑戦中。

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