NEW TOPICS

  1. HOME
  2. ブログ
  3. COLUMN
  4. 稼ぎたいと堂々と言える人たち

稼ぎたいと堂々と言える人たち

がめついアイドルたち

50歳になる私が、ジャニーズのアイドルグループから多大なる影響を受けているというのは(私のまわりでは)周知の事実だ。

彼らのように、生を感じながら生きていきたいと思う。
残りの人生を考えるとき、彼らを指針にしている。
どうしたら、あんなふうになれる?生きている実感が持てる?

ただ、ひとつだけ共感できないことがあった。
彼らが臆面もなく出してくる「稼ぐ」ということ。

正月の特番で、推しであるSixTONESの面々は、「家賃がいくらのところに住んでいるか?」の話題で盛り上がっていた。
Youtubeの撮影で築地魚市場に行ったら、彼らのことを知らない店のおじさんに「お兄ちゃんたち、若いわりにみんな良い時計してるねー」と、つっこまれていた。うん、みんな時計がキラキラしてる。

なかなかデビューできない、おそらくジャニーさんの問題もあり、さらにデビューが遠のいたであろう、HiHiJetsの猪狩くんは、バラエティでこんな発言をしていた。

「金持ちになりたくて弁護士を目指そうと思ったけれど、ジャニーズのほうが楽しみながら金持ちになれると思って」

でも、きっといまは大変な時期。
猪狩くんのように、ジュニアのお兄さん組にいると、収支があわない。
後輩たちにごはんを奢るのと、自分のハイブラ洋服代(衣装代)で出費がかさむのに、出て行くほどには入ってこない。
先輩のバックについて、自分達の仕事もこなして、デビュー組よりも遥かに多忙極めるのがジュニアの最終期。でもとにかくギャラが安い。これがデビューすると一気に変わるらしい。
働けど働けど、お金は一向に貯まらない。それがジュニアというもの。
結局デビューできなくて、こじらせる人たちが出てきてしまうのも、わからないでもない。

話を戻す。

そんな「稼ぎたい」を隠さない彼らに共感できずにいた。
稼ぐことだけがすべてなのか?そうなのか?

能力ほどには稼げていない問題

8月から実家暮らしを始め、見て見ぬふりをしてきた「現実」を突きつけられたのも大きい。
母はテレビと新聞から情報を取り、老いていく身の上に不安を感じている。介護の手が必要となったら、私の金銭的負担は避けられない。自分の老いだけを心配していた脳内お花畑時代が懐かしい。

そんな事情もあり、自分の稼ぎを見つめ直してみた。

自分で言うのもなんですけど、「能力ほど稼げてないな」「あれ?まさか搾取されてる?」と感じ、10月にビジネスセミナーに参加。お金のブロックがはずれたっぽい。

ようやくアイドルたちの言っていることがわかるようになった。なるほど。そういうことか。

何かを成し遂げたいなら、実現したい夢があるなら、「稼ぎたい」と、堂々と人前で臆面もなく言えるようじゃなきゃダメだということか。

その裏には、「苦手なことを克服する」「数々のプレッシャーに打ち克つ」「人の何倍も動く」「躊躇せずにスピーディに動く」というたゆまぬ努力がある。のんびりなんてしていられない。

努力を止めないために、わかりやすく、まずは自分の生活レベルを上げることを目標にする。稼ぐことがすべてなわけじゃない。
でも、稼げなければ、自分の生活を安定させて、さらに自分に贅沢をさせて、家族にも贅沢をさせて、、、は実現できない。
自分と家族を満足させられなければ、次には進めないし、他人のために尽くすことなんてできない。自分がカツカツの状態で、人を喜ばせるサービスなんてそう簡単には作れない。

保護猫活動に同行したという女性が言っていた。

「ああいう団体の人たちは、本当にびっくりするくらい持ち出しでやっていて、お金を取るってことを考えていない。それで結局いろいろ揉めるのは不毛でしかない。」

元保険営業の女性で、私と同じく「稼がなくちゃ!」の意識が高まっている友人がこんなことを言っていた。

「私、思うんですけど、多分、ファイナンスとやりたい仕事は別にしたほうがいいんです」

「ファイナンスとやりたい仕事をごっちゃにするから、『稼がなきゃ!稼いで生活を成り立たせなきゃ!』に気持ちを持っていかれて、視野が狭くなって、本来自分がやりたいことが実現できないんだと思うんです」

なるほど。さすがお金のプロ。

どこにベットするか、選択と集中がだいじ

とはいえ、自分ひとりでやれることには限界がある。仲間が必要だ。搾取しない&されない仲間が。
そして、ここだ!と思った仕事にベットして、精力を注ぐべき。選択と集中。

6カ所くらいあった仕事のパートナーを整理することにした。
だれと組むべきか。重要視した点は以下のとおり。

・ネットの情報を鵜呑みにせず、自分で出歩いて人に会って一次情報を取り、自分の頭で判断できる人
・人の時間を搾取しない人、レスが遅い=時間搾取だとわかっている人
・スピード感のある人、いま決めれば良いことを翌週に持ち越さない人
・自分の成功の先に他者を喜ばせる事業を計画している人、この順番が逆になっていない人

この条件で絞ったら3つになった。できれば2つに絞りたいところ。

私がやりたいこと

グループホームを作りたい。
ホームで暮らす利用者の家族が、スタッフに会いにやたら遊びにくるような場所。
利用者の家族以外にも、ご近所の人がわちゃわちゃ遊びに来るような場所。
これがわたしの思い描く「昔ながらの長屋の進化系」だと、最近気づいた。あ、これじゃん。
コレクティブハウスじゃなかった。やりたかったのは、グループホームだった。

(*グループホームは介護施設の形態のひとつです。知らない人はググってください。)

ご存じのとおり、介護スタッフの給料は低い。
低い賃金で良い人材を確保するのは難しい。
私が作るグループホームは、「なんかあそこのグループホーム、めっちゃ給料いいらしいよ」と噂になるホームにしたい。介護事業以外に収入源を持てればそれが実現できる。スタッフにたくさん給料が払える。

「給料いいから誰もやめないらしい」
「介護サービスのレベルも高いらしい」
「人気だから、入居待ちの人が相当いて簡単には入れないらしい」
「オーナーがすごく厳しいらしいけど、職場の雰囲気は良いらしくて、余計みんな辞めないらしい」

頭の中には理想のグループホームが完成している。

どう考えたって、私は旗振りする側の人間だ。
そのためには、まずは土台固めをしっかりと。自分と家族の生活を潤すことに注力する。いまは理想のグループホームを作るための土台固め期間。できれば5年で終わらせたい。

運良く、人との出会いにも、親にも仕事にも上司にも恵まれた。恵まれた以上は、社会に還元したい。

最短で行けるようにがんばる。

関連記事