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落ち込んだらネタにしろ!運動神経悪い芸人の法則

ダイヤモンド富士って知ってる? 時期によってちょうど富士山の頂上から朝日が昇ったり、夕日が沈んだりする現象があり、その瞬間の輝きがダイヤモンドのように美しいことから、その名がついたとか。

ダイヤモンド富士で有名なキャンプ場といえば、みんな大好き「ふもとっぱら」である。ふもとっぱらでは年に2回、3月5日前後と10月8日前後にダイヤモンド富士が見られる。

キャンプ歴7年、ソロキャン歴もうすぐ2年のおばキャンであるが、なぜか一度もダイヤモンド富士にチャレンジしたことがなかった。おばキャンは雨女なので、天気に左右されるイベントは無意識に避けていたのかもしれない。

10月初旬。ふとスケジュールと天気予報を見ると行けそうじゃない。思い立って、ダイヤモンド富士めがけて車を走らせた。

DIYでレッドフレームにしてみた。

設営が終わり、「少し雲は多いけど、いけるんじゃね?」などと、この後に起こるハプニングをまだ知らない呑気なおばキャンである。

ふもとっぱらといえば、富士山とともに有名なのが山から吹きおろす風だ。そろそろ夕飯でも作るかと準備し始めた頃から風が強くなり始めた。焚き火は諦め、テントの中でお鍋と熱燗を楽しんでいる間にも、どんどん風は強くなっていく。

そこで思い出した。ふもとっぱらの別名が「テントの墓場」だったことを…。

暴風に見舞われ、テントが吹き飛んだりポールが折れたり…。そんな悲惨なエピソードを聞いてはいた。が、実のところ、過去10回以上ふもとっぱらを訪れているが、一度も暴風を体験していなかったのである。すっかり気が緩んでいた。

風はどんどん強くなる…。とにかくテントが飛ばされないように、全てのガイロープ(テントを地面に固定するためのロープ)をしっかりペグダウンし、翌朝に備え、早めに寝袋へ入ったが、テントが揺れて全然眠れない(笑)。

周囲のキャンパーさんたちも新たにガイロープを追加したりと慌ただしい。そうこうしているうちに、最大風速がやってきて、テントが大きくたわんだ。焦って中から風を押し返すおばキャン(笑)。しばらくテントの中で風と格闘していた。

最大風速12メートルを記録!

風向きもコロコロ変わる。少し収まっている間に仮眠し、強くなるとガイロープをチェックしたり、テントの中から風を押し返す、を繰り返しているうちに時刻は明け方5時。表へ出ると、何事もなかったかのように悠然と佇む霊峰富士。

風との戦いでヘロヘロになったが、ダイヤモンド富士さえ見られたら疲れも吹き飛ぶというもの。きっと周りのキャンパーさんたちも同じ気持ちだったと思う。戦友たちよ、さあ本番だ。

踏んだり蹴ったりからの復活方法

結論から言うと、ダイヤモンド富士は見られなかった。途中までは順調だったのだが、どんどん雲が厚くなって朝焼けになってしまった。

ダメ押しはこれ。

フレームがぐにゃりと曲がってしまった。風の威力ぱねえ

風速が12メートルへ到達し、おばキャンがテント内で風と押し合いを(笑)している時、フレームが耐えきれずに曲がってしまったらしい。

冷静になって思い出す。キャンプ師匠からふもとっぱらでは風向きを確認して車で風避けしろとアドバイスされていたことを。そういえば、夜中に車を移動するエンジン音が聞こえていたではないか。あ〜悔しい。

心底あ〜あ、である。この状況。本当にがっくりきた。

でも、引きずっている場合ではない。これから寝不足で120キロ車運転して帰らなきゃいけないのだ。流石に落ち込んだまま帰るのはキツい。

キャンプって基本トラブルだらけだ。自然が相手なので、どんなに準備しても予期せぬ出来事は大なり小なり必ず起こる。

この前はレモンを手に持ってカットしようとしたら、滑って包丁で手のひらをざっくりやってしまった。

「オーマイガー!!」な時に、おばキャンは「X(旧twitter)」に投稿することにしている。

出来事をネタ化して投稿することにより、こんなメリットがある。

・吐き出すこと(聞いてもらうこと)によるスッキリ(排泄ww)効果
・ねぎらい、応援、共感的コメントによる一般化(私だけじゃないのね!)効果
・「フレームが(曲がるだけで)折れなくてよかったですね」「その突風の中でご無事で本当によかった」というリフレーミング(その視点なかったわ〜)効果

問題と感情がべったりとくっついているといつまでも引きずりがち。

出来事をネタ化することで、問題と距離を取る=客観的に見れるようになる。

これをおばキャンは「運動神経悪い芸人の法則」と呼んでいる。

運動神経悪い芸人を見たことがあるだろうか。今や朝の顔となっている麒麟の川島さんなど、芸人として大成功している彼らであるが、それはそれは壮絶なまでの運動音痴っぷり。

想像のあさってをいく彼らの逆身体能力にいつもお腹を抱えて笑いつつ、運動ができる子たちがヒーローになる幼少期から、卑屈になってもおかしくない状況において彼らはそれを笑いに変えてきたのだと思うと心底尊敬の念を抱いてしまう。(そんな簡単な話ではないだろうが)

ネタにする。

この方法が問題と感情とを引き離す有効な手段だと彼らが教えてくれる。例えば、おばキャンの親友がやっている婚活予備校のコミュニティでも、メンバーが口々に言うのが、コミュニティにいる仲間の存在の大きさ。

「初回デートなのにパジャマのようなヨレヨレの服で来た」とか「こちらが一所懸命に質問するも、相手は一問一答。話広げる気ないんかい!」とか、婚活していると、「はあ?」ということがあるわけだけど、そんな時に「ネタにしよう」とスイッチを切り替えると、まあまあ楽しめるらしい。

今日も聞いて聞いて!と、己の身に降りかかった災難を共有し合い、笑い合い、それぞれスッキリしたり、一般化したり、リフレーミングすることで自分を整えて、再び婚活という試合へと臨むのである。

注意点としては、

安心安全で発信できる場所を確保すること。
傷を舐め合うのではなく、学びあえる場所であること。

X(旧twitter)では、基本的にキャンプ好きで投稿内容に共感できる方々と繋がるようにしているので、おばキャンの投稿に対して優しく受け止めてくださるだけでなく、経験からのアドバイスもいただけて大変ありがたい場所である。

また、前述の婚活予備校「魔女のサバト」は婚活魔女による幸せな人生をつかむための魔法を習得できるレッスンがあり、実に理にかなったコミュニティだと思う。

15期生募集中(11月末まで)===>婚活予備校「魔女のサバト」

さあ、アイタタタ……なことが起こったらこう呟いてみよう。

「オイシイ!」

repeat after me ?

[この記事を書いた人]おばキャン(Oba-kyan)

おばキャン

毎月1〜2度のソロキャンを楽しむアラフィー。離婚を機に、仕事仲間(女子)と中学生の息子と職住融合生活。起業して19年目。働く女性のハッピーキャリア&ナチュ婚を支援する学校を主宰している。
ソロキャン活動はtwitterで発信中。@obachan_camp

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