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幸せってなんですか ウナタレ meets We’ll

【イベントレポ】若者の問いに答えたらオバサンの未来も明るくなった

6/18(日曜)渋谷から世界へ問いかける可能性の交差点「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」にて、20代女子×ウナタレメンバーの座談会イベント「Rough×Laugh Life Talk ~先輩、幸せってなんですか?」が行われました。素直で真摯な若者たちと、経験を旨味に変えつつあるミドルエイジで「幸せ~って、なんだっけ?なんだっけ?」というヒューマンな「問い」について考えたイベントの模様をお届けします。

※ポン酢醤油のあるうちさ~と思ったら、あなたもちゃんとウナタレ世代。

人生はドラマよりもドラマチック

このイベントはウナタレ編集長 近藤洋子が、10代20代の女性のために、体の事や将来について役立つ情報を発信している『We’ll』という若者達と出会ったことで始まった企画です。

「結婚、出産、キャリアに対してどう準備したらいいのか、そのためにはどんなマインドが必要なのか。人生をより良く生きたいから計画や目標をしっかりたててやっていきたいけれど、現実はうまくいかないことに悩んでいる。」というWe’llの若者たち。
これを読んでいるウナタレ世代が聞いたら、おそらく大半が「人生ってそんな計画通りにはいかないんだわ。」と煎餅をかじり、尻をかきながら思うことですが、それもこれも我々大人が経験という轍を踏んだから言えること。ならばそういう経験も踏まえて、今を一生懸命生きている若者たちに何かしら伝えられることがあるかも?また、私たちウナタレ世代も若者が抱える悩みや不安に耳を傾けられる貴重な時間になるかも?そういった試みでウナタレ編集部×We’llでの開催となったのです。

会場には休日にも関わらず多くの若い男女が来場してくださり、チラホラとウナタレ世代の姿もありました。多様な声が聞けそうです。
まず、若者&ミドルエイジのスピーカー5人でトークセッションが行われました。
若者代表としてWe’llを主催するお二人。

●頑張り屋さんで真面目。いつか海外で仕事をしたいけれど、結婚や出産も適齢期にはしたいと考える、Sちゃん。
体育会系女子らしい真っ直ぐにゴールを目指して進むタイプゆえ、ことあるごとにウナタレチームを「オバサン」と称して地雷を踏んでしまうドジっ子な一面も。
(笑顔で聞き流しながら、そういうのだけは絶対に忘れずメモリーしているのがTHEウナタレ)

●同じく真面目で頑張り屋さん。彼氏と同棲を始めたけれど、このまま結婚に進んで良いのか目下悩み中の慎重派、Nちゃん。
結婚や出産など、この時期にこうありたいという場所にマイルストーンを置いているという発言にウナタレメンバーから「怖っ!」と言われるほどの、安定志向です。夢は老衰。

マイルストーンどころか、ローリングストーンなウナタレメンバーの経験が彼女の役に立てることがあるのか、今後の人生が楽しみです。

ウナタレ世代のスピーカーの各プロフィールについては、長くなりそうなので割愛します。ざっくり説明すると、結婚したりしなかったり、離婚したりしなかったり、不倫したりしなかったり、人生いろいろ、更年期に反抗期に推し活など、読者の皆さんと同じようなビビットな人生を歩んでいる3人に登壇してもらいました。

そして司会はウナタレ編集長の近藤洋子。
彼女も司会にしておくのは勿体ないぐらい、ドラマチックな人生を経験していますが、話すと長くなるので、それもまた今度。この歳まで生きていると、みんな「ザ・ノンフィクション」が一本撮れてしまうくらいにコンテンツを持っているウナタレ先輩たちなので、潔く割愛です。

トークセッション~Don’t Think, Feel !

レフリー近藤洋子のゴングが鳴り、真面目で真っ直ぐなWe’llからの質問がリングに上がりました。
We’ll「キャリア、結婚、出産・・・なりたい人生を歩むためには、やっぱりある程度『計画』が必要なんでしょうか?」

ウナタレA「そうですね~。仕事に関してはちゃんと計画を立てましたが、結婚や出産は縁が遠いと思っていたので全く考えてなくて、付き合って3カ月で義母に占いで決められて結婚しました。でもそのちょうど一年後に息子が生まれたから、案外占いで決めてみるのも悪くないですよ、テへ!」

高齢出産で二児の子育てに奔走しているウナタレメンバーA、結婚を占いで決めるというイラッとくるワードでいきなりのジャブです。しかし、上手にかわして構え直す、若者代表We’llメンバー。

We’ll「ほんとうに人生設計しなくても、結婚、出産、妊娠が舞い込んでくるんでしょうか?」

ウナタレB「私は仕事の打ち合わせをしていたら突然先輩に『ママ大丈夫だから・・・と子供が言っているよ』と言われて、それならと妊活をしてみたら一年後に妊娠し、太陽のような息子が産まれました。」

40歳で出産、50歳で卒婚をして、現在、反抗期の息子とビジネスパートナーの女性と3人で暮らしているウナタレメンバーBがベテランの意地を見せたスピリチュアル左フックで応戦です。人生長く生きているとこういう不思議な話があるんですよね。
しかし若者チームも負けてはいません。若さという武器で、留めを刺しにきます。

We’ll「結婚をされてなくて、一人で寂しいと思うことはありますか。」

結婚も妊娠も出産も選択せずに、現在はオーシャンビューの部屋で猫と推し活に充実した日々を過ごしているウナタレメンバーに、ピュアな右ストレートで挑みます。

ウナタレC「え、ない。」

ウナタレメンバーC、被せ気味にカウンターで一撃。
KOーーーー!!!

というのは大袈裟ですが・・・。
寂しいと思う人であれば、結婚などを選ぶのかもしれません。ただ寂しいというリスクを予測して誰かといる人生より、一人でも自分に正直に生きる方を選んだ結果、本当に寂しくない人生が手に入るんだと、この歳になると思います。その方がよっぽど本質的なリスクヘッジだって、酸いも甘いも噛み分けたウナタレ世代は身に染みてわかっていますよね。

トークも終盤となり、We’llからの最後の質問です。
We’ll「どうせ思うようにならないんだから、こうやって考えて楽しく生きてみたら?みたいなアドバイスがあれば聞いてみたいです。

さすがに最後ともあってウナタレメンバーからも真面目な回答が。
ウナタレB「これ、本当に信じてもらいたいんだけど、生きていると、あーもうダメだこれ以上この山登れないって思う時があるでしょ。そういう時に、え!そこから?みたいな場所からヘリコプターが飛んで来てくれるのよ。人生ってそういう奇跡みたいなことが案外あったりするの。だから大丈夫。」

ウナタレC「セレンディピティが大事です。チャンスは絶対に人に乗っかってやってくるから。今日、せっかくこうして多くの人が集まっているのだから、ちょっと勇気を出して、気になる人に声をかけてみてはどうでしょうか。」

ウナタレA「運命を楽しんでください。自分に起きるすべてのことを楽しもうぐらいの気持ちが大事かなと。あと、この間観た映画で『誰かにしか手に入らないものは幸せとは言わない。誰でも手に入るものが幸せだ』という言葉があって、本当にそうなんですよね。何かを持っているから幸せということはないと思って人生を歩んでほしいですね。」

全く違う人生を様々に歩んできた3人のウナタレメンバーですが、要約すれば言ってることは、ほぼ一緒です。
予測や計画なんてものを越えてからが本当の「人生」

令和の若者のモヤモヤに驚く

イベント終盤には、参加者の皆さんを交えてアウトプットの時間もありました。
『みんなの幸せってなんですか?モヤモヤ聞かせて 』というテーマで参加者が3~4人のグループになり、思っていることをシェアしウナタレメンバーに再び質問です。
印象的だったのは20代前半の若い男の子たちの意見。

「僕はまだ大学生なんですが、彼女が将来のことをプランニングし始めて僕にもそれとなく話してきます。僕もそういった事を考えるべきなんでしょうか。」

このようなイベントに参加してくれるだけあってとても純粋な目をした青年からの質問です。つい、今の大学生ってこんなに素直に彼女の言うことを聞くの?と勘違いしそうですが、ここは声を大にしてBBAは言いたい。
そんなこと考えずに、思いっきり目の前の仕事や学業に情熱を燃やせ!気合だ!気合だ!気合だーーー!!!
と、アニマル浜口のようになりそうなBBAの代わりに、参加者唯一のおじさま(Mr.ウナタレ)が代弁してくれました。

「うーんとね、僕勝手なこと言いますが、別れたちゃったら!」

はい、出た、ウナタレ節!次!
もう一人の優しい目をした青年。

「僕は仕事ばかりして家庭を顧みない父親になりたくないのですが、今は仕事に必死で僕もそうなってしまうんではないかとも思う。家庭も仕事も両立できるような男の人になれるかなとモヤモヤします。」

これまた、令和の若者って!と思ってしまいそうですが、きっとレアキャラなんでしょう。こんな良い父親候補は国宝にしてほしい。
だけど、君はもう大丈夫。
その若さで良い父親、良い夫を目指しているなら何の心配も入りません。
むしろ私が母親なら、悪い女にだけは引っかからないでくれという老婆心しかないです。

そんなこんなで、沢山の若者のモヤモヤも聞いたりしながら、無事に?イベントはエンディングを迎えました。賢い若者たちだから、本当のところはわかっているのでしょう。
お釈迦様だって言っている「人生は思うようにいかない」という真理。
でも、だからこそシミュレーションをしてしまう。
地図も持たずに知らない国を歩くようなバックパックツアー、出たとこ勝負の男前な人生観はもしかしたら平成の遺産なのかもしれません。

かくいうタレ美も若い頃は、どうしてもなりたい職業、やりたい仕事があったから、仕事に関しては綿密な人生プランを立てていました。絶対に他人に見られたくない黒革の手帳、あれどこに行ったのだろうか・・・。
黒革の手帳に書いてある通りに行ったこともあるけれど、行かなったことが大半、想定外の場所からヘリコプターが助けに来てくれたこともあったけれど、想定外の角度からカウンターパンチを食らったこともありました。
そして今は、あの頃想像していたのとは全く違う人生を生きています。

今回のイベントが、若者にとっての反面教師か、迷った時の道標なのか、何かしらのきっかけとなり将来についてポジティブに考えられるようになってくれたらウナタレ編集部としては何よりです。参加者の皆さん、登壇者の皆さん、司会の近藤洋子さん、ありがとうございました。

イベント後日談:
We’llの若者代表Sちゃん、イベント後に占いで「あなたは海外で仕事をした方がいい。31歳で起業して結婚もする」と言われたそうで、その後すぐに海外勤務のお話が舞い込んで来たそうです。
たかが占い、されど占い、そして想定外の場所からヘリコプターが運んでくるセレンディピティなお話。イベントでのウナタレメンバーの伏線がすべて回収できました笑。
社会が大きく変わるVucaの時代を生き抜くのは、若者だけではなくウナタレ世代も同じです。
不確実だからこそ、時には賽を投げてみる。
たった一度の人生、そのぐらい楽しんで生きてみるのも悪くはないのかもしれませんね。

ウナギタレ子タレ美


[この記事を書いた人]ウナギタレ子・タレ美(Taleko/Talemi)

加齢応援マガジンUNATALE編集部 
姉のタレ子1972年生まれ、妹タレ美1973年生まれの更年期姉妹。
夜な夜な子供部屋で聴いていた「オールナイトニッポン」が今の姉妹の人格形成に影響を与えている。「A面」よりも「B面」、「ゴールデン番組」よりも「タモリ倶楽部」を愛する、根っからの「裏面好き」。SNSには露呈しないウナタレ世代のリアルな叫びを届けたいと日夜、奔走している。
ポリシーは「Your nudge, no tale」(ウナギノタレ)=「理屈こねてないで動こうぜ」

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