50代からのリベンジテニス 体力U Pの秘策
今度こそ、勝てる選手になるぞっ! と、
目標を掲げたまでは良かったのですが、
その実態は、かなり悲惨なものでした。
何が悲惨かというと、
頭で描いたイメージと、実際の動きのギャップが大きい、
っていうか、大きすぎる!(汗)。
自分的には、ちゃんと反応して動いているつもりなのですが、
一歩足りず、追いつけなかったり、
なんとか追いつけても体勢が崩れていて、うまく返球できなかったり。
とにかく、思ったように動けない。
もちろん、技術面が足りないって側面も多分にありますが、
それ以上に問題なのが、スタミナ。
ただでさえ動きが鈍いのに、ヘトヘトになるのも早いので、
スキルアップするために練習に励むどころか、
このままでは試合に出場しても、一試合やり切れるかも不安な状態でした。
何せ、テニスは、球技界のマラソンと、言われるほど、
ボールを追って前後左右に走りまわるスポーツ。
瞬発力もさることながら、持久力が不可欠です。
一度、試合が接戦ともなれば、
勝敗が着くまでに軽く1時間くらいかかることもざらですから。
つまり、試合復帰を果たすには、
体力面の不安を払拭することが第一でした。
とはいえ、50代。
若かりし頃のように、体育会ノリでトレーニング三昧をしようものなら、
あっという間に怪我だの、故障だのしかねません。
実は、すでに40代後半にテニス中にアキレス腱断裂という大怪我を経験しているのですが、原因はしっかり準備もせず、いきなり練習量を増やしたことでした。
ということで、はやる気持ちをいかに抑えながら、
まずは、無理なく体力増進を図ることに着手しました。
中高年の体力作りで意識したい3つのポイント
では、どんなことをしたのかというと、
具体的には、
1)ストレッチ
2)栄養管理
3)練習頻度
の3つを重点的に行いました。
1)ストレッチ
体力づくりもさることながら、怪我や故障したら元も子もありません。
若い時分なら、練習前のストレッチで十分ですが、
中高年はそういうわけにはいきません。
何せ、体のあちこちが経年劣化していますから(爆)
経年劣化で硬くなった筋や関節を少しでも柔らかくすることが、
怪我防止&運動機能U Pの特効薬なので、
テニスをする・しないにかかわらず、
最低でも朝と夜の2回、入念にストレッチをしています。
ちなみに、ストレッチによって柔軟性が増すと
関節の可動域が広がるので、効率的な筋力アップにもつながります。
怪我防止ができて、動きがよくなって、筋力アップにもつながるのですから、
やらない選択はありません。
2)栄養管理
これは、アキレス腱を断裂した時、駆けつけてくれた救急隊員さんが教えてくれたことですが、年齢を重ねると、アキレス腱のみならず、筋が乾燥が進み、これが怪我や故障につながることが多いのだとか。
なので、中高年がスポーツするときは、前の晩から十分な水分補給をしておくと、
筋を始め、体内の乾燥を緩和し、怪我しにくくなるとのこと。
ということで、翌日、テニスをする予定がある時は、いつもより多く水分補給をしています。
特に就寝前には通常の1.5〜2倍程度水分をとるようにしています。
水分だけでなく、栄養管理も意識しています。
といっても、難しいものではなく、
テニス中にアミノ酸を摂取するとか、
テニス後にクエン酸を摂取するとか、
プロテインを摂取するといった感じ。
ちなみに、クエン酸は疲労回復を促すのが目的。
中高年は、疲労回復力が下がっているので、
翌日にいかに疲れを残さないかは結構、重要です。
気軽にクエン酸を摂取するには、100%オレンジジュースでもいいですが、
私は「キレートレモン クエン酸2700」を愛飲しています。
普段は、酸っぱいものが苦手なので、飲んでも美味しいとは思わないのですが、
運動後のクエン酸飲料はめちゃくちゃ美味しい!!
「これはご馳走だ!」と、思うたびに、
「あ〜、今、体が欲しているんだな」と、
自分のカラダと会話しつつ、なんか(自分に)いいことしている気分に浸ってます。
アミノ酸ドリンクは、九州の自然食品のお店「タマチャンショップ」の「ショクササイズ」を愛飲しています。
化学合成ではなく、食品由来のアミノ酸ドリンクなので安心です。
アミノ酸ドリンクは、テニス中だけでなく、普段の水分補給でも活用しています。
アミノ酸を補給することで、筋力アップにも効果が期待できます。
プロテインは、ドリンクの時もあれば、バーで取ることもあります。
運動で傷ついた筋肉を修復し、強くする意味でも、テニス後にとっています。
スタミナアップのメイン
練習頻度の調整のコツ
そして、スタミナアップの主力である
3)練習頻度
若い頃、がっつりスポーツしていた方はわかると思いますが、
学生時代、毎日5、6時間テニスをしていた記憶から、
つい、やったらできる!と、過信しがち。
なので、そんな自分の暴走をコントロールするのが、
実は一番苦労したかもしれません。
意識的にセーブをかけるために私がしたのは、
3ヶ月タームで区切って、
各タームごとに(セーブ)目標を掲げること。
1年半後の試合復帰を見越して、
それまで週1回・90分程度だった練習量を
最初の3ヶ月間は、テニスは週2回・計3時間程度まで、と決めました。
次の3ヶ月間は、2回・計3時間程度の週と、3回・計6時間程度の週をテレコで実施。
その次の3ヶ月間は
週3回・計6時間程度をアベレージに。
週3・6時間程度のペースで3ヶ月間をやり切ったら、
今度は4回の週を入れてみる、
3回だけど、1回あたりの時間を増やして合計10時間くらいまでならO Kの週を入れてみる、
といった具合に徐々に練習量を増やしました。
練習量を増やし始めた当初は、
帰宅後は疲れ切っていて、仕事の能率は明らかに、下がっていました。
実は、仕事の合間にレッスンに通っているので、
テニスの後は、基本、お仕事をしていますw
練習量を徐々に増やし始めて半年ほど経つと、
「そういえば、テニス後なのに、サクサク仕事が進んでいるかも?」
と、感じるように。
9ヶ月を過ぎた頃には、
「あれ? 全然、疲れてない。っていうか、物足りないかも?」
と、テニス後の疲労感はほとんど感じなくなりました。
しかも、真夏日や猛暑日の炎天下でも、
「暑いな」とは思うものの、2、3時間程度なら、
問題なく走り回れるようになりました。
スタミナがつくと、練習中の集中力も増すので、
技術面の上達も早くなったように感じています。
集中力が増した分、反応も良くなるので、
学生時代から苦手だったフットワークも明らかに改善。
もしかしたら、学生時代より反応がいいかも? と、感じるほど、
これまで返球できなかったショットの返球率が劇的にアップしています。
当初は、体力アップといっても
どの程度までスタミナがつくのか、
正直、懐疑的なところありましたが、
カラダは素直なもので、やったらやった分だけ成果が出るんだな、
と実感しています。
ただ、私が1年程度でスタミナアップできたのは、
ベースに学生時代に体力をつけていたことが大きいようです。
筋肉記憶、体力記憶があるケースでは、
運動を再開すると戻るのも早いのだそうです。
一度、膨らませて空気を抜いた風船を、
再度、膨らませるとき、一回目よりはるかに楽に膨らませられる、
みたいな感じでしょうか?
50代になって、体力アップを実感できると
気持ち的にも若返りますし、
いろんなことにチャレンジしたくなりますよ。
[この記事を書いた人]つっちーさん
2匹のパグ(♂)と暮らすアラフィフ。働く女性向けに心も財布も満たされる仕事・生き方を支援する学校「はぴきゃりアカデミー」を運営するかたわら、この秋、公式戦復帰を目指し、「時間がないならお金を使え!」をモットーに、週3〜4ペースでテニスのレベルアップに挑戦中。