ウナタレ世代のマッチングアプリ事情
「高望みしちゃダメよ。この歳になったら前か後ろか分かればいいのよ」
そんな名言・・・いや、迷言?を遺した母が再婚したのは確か、母、50歳の時。今の私くらいの歳か・・・意外とやるやん、母。父と離婚してこの先の人生を考えた時にふと不安になったんでしょうね。
「ママ、結婚相談所に入ろうかな?」と言ってた矢先、よく行くスナックで出会った人とあっさり再婚してしまったのだ。すでに仕事はリタイアしていたお相手の男性は、経済的には割と裕福な方だったけど、うちの母ってば、根っからのイケメン好き。郷ひろみだ、岩城滉一が好みなはずなのに。どっちかって言うとその方は蛭子能収似。なので正直、すごく意外だった。(ちなみに母親は上沼恵美子似)
で、言い放ったのが冒頭のセリフ。この歳になったら前なのか?後ろなのかが分別できるくらいのルックスで十分。後は経済的になんとかなれば御の字よ、と。
でもね、ルックスはもちろん、性格も価値観も全く合わない人と上手くいくはずもなく。結婚してしばらくすると家庭内別居状態になっていた。
マッチングアプリで本当に出逢える?結婚する?しない?どうする大人の恋愛事情
最近、ウナタレな友人たちと会うとこんな話で持ちきりだ。類は友を呼ぶ、とはよく言ったもんで周りの友人はバツ1以上の女性も少なくなく、これからの人生の良きパートナー探しに忙しい。
友人Aちゃんは、ドラマのタイトルじゃないけれど「婚活1000本ノック」を先日、卒業したばかり。本人曰く、「私、本、書けるくらいの実績あるよ」と言ってるので詳しくはこのウナタレでインタビューしていくつもり。
マッチングアプリも千手観音のごとく複数活用していたそうだが、結局、出逢う男性のほとんどは女性の身体目当てのことが多いらしく心身ともに疲弊していた。
そういえば、去年、彼女と食事をした時にも22時すぎにアプリで知り合ったという謎の男の車に乗って消えて行ってしまったっけ。思わず、「もっと自分を大事にしなよ!」とまるで月9青春ドラマのようなことをAちゃんに言い放ってしまった。・・・ちなみにAちゃんはアラフィフである。
そんな彼女も流石にアプリは懲りたとその後、全消去。「これからしばらくは下半身に鍵をかけて生きていきます」と瀬戸内寂聴宣言をしたのも束の間、知り合いの紹介で出逢った男性となんとなく付き合うことになり、あっさりその鍵は開けられた(自ら開けた?)という説も。
ともあれ、今は彼と仲良く彼の実家で田舎暮らしをするというんだから、あの千本ノックは無駄じゃなかった、と思いたい。
仲良しの友人の元彼をシェアリング?!
代わって、友人Bちゃんのケース。バツイチの彼女は結婚以来、ずっとフリー。自ら恋愛偏差値、中学生レベルと宣っていたのだが、そんな彼女がある日、マッチングアプリで素敵な出逢いを掴んだ。
友人たちと「よかった、よかった」とそれはそれはガールズトークに花を咲かせていたら、なんと、その彼氏が彼女の友人の元彼だったことが発覚。男は世界に何人よ?35億ってブルゾン、言ってたのに。そんなことってある?!・・・いやいや、ウナタレ世代ともなるとこういうSFめいたことが起きるんだから。本当に人生ってネタが尽きない。
元彼と今彼という関係で繋がった女たちの絆は強い。だって姉妹なんだから。いろんな話をシェアしちゃう。「あーそういうとこ、あるよねー、あの人!」とか言ってね。
一周回って「価値観の合う友人の元カレ」と付き合うのは案外、良いマッチングなんじゃないか、だって今の時代、なんでもシェアリングの時代じゃないか!と、大いに盛り上がり「友人の元彼マッチング」をビジネスにしようと本気で考えたりもした。
しかし、この恋愛にも後日談が。価値観の合う友人が結局、上手くいかなった彼氏はやっぱり「何かあった」のだ・・・。この話も長くなるのでまた別の機会でウナタレでお伝えすることにしよう。
・・・と、まぁ、こんな感じだ。
大人になるとなかなか「自然に出会う」のは難しいし、1人の時間の快適さを知っていると次のアポを取るのも億劫になるかもしれない。さらに、相手が若ければ若いほど結婚して、もしかしたら子供を持つことを望むかもしれないし、なかなか一筋縄にいかないのがウナタレ世代の恋愛事情。
ウナタレ マダムの皆さんはどうですか?
今後、ウナタレでは読者のみなさんの体験談・・・自薦他薦も問わず、インタビューもしていきたいと思ってますので、ぜひ、我こそは!という方はウナタレ 公式LINEからお声を聞かせてくださいませ。
[この記事を書いた人]ウナギタレ子・タレ美(Taleko/Talemi)
加齢応援マガジンUNATALE編集部
姉のタレ子1972年生まれ、妹タレ美1973年生まれの更年期姉妹。
夜な夜な子供部屋で聴いていた「オールナイトニッポン」が今の姉妹の人格形成に影響を与えている。「A面」よりも「B面」、「ゴールデン番組」よりも「タモリ倶楽部」を愛する、根っからの「裏面好き」。SNSには露呈しないウナタレ世代のリアルな叫びを届けたいと日夜、奔走している。
ポリシーは「Your nudge, no tale」(ウナギノタレ)=「理屈こねてないで動こうぜ」