NEW TOPICS

  1. HOME
  2. ブログ
  3. COLUMN
  4. 自分を変えたいならいつもの自分と真逆をやるのが手っ取り早い

自分を変えたいならいつもの自分と真逆をやるのが手っ取り早い

西洋占星術を学んでいる友人がホロスコープを見てくれるという。

「あなたが目指すゴールは“大家族のお母さん”」

えー。えー。せめてお姉ちゃんがいいなぁ…

と、言うのは半分本気だが(笑)、これが実に言い得て妙、仕事では参加人数400人を超える、とあるコミュニティを運営していて、おばキャンはこっそり、そのメンバーたちのお姉ちゃんだと思って接している。

「世話好きだけど、天秤座の影響から、案外さっぱりとしていて、頼られたときは喜んで一肌脱ぎ、自分の元から旅立つ際にはエールを贈る。そして、旅立った者も必要となればまたいつでも受け入れる」

と、続く。

すごいなホロスコープ。だって、コミュニティメンバーには「私はいつでもここにいるよ」って、実際に言ってる。人生という旅をする中で、疲れた羽を休めたい時もあるだろう。そんな妹たち(実年齢は年上もいるけど)におかえりを言いたいから頑張っているようなもんだ。

自分でもほんとよくやるな、と思う。電車で座るのは「席を譲る」ためだし(席を確保しているという感覚)、人が主催するイベントに出かけた時、一人壁の花になっているような女性がいたら絶対に放っておかない。通っているピラティススタジオで、オロオロしている新規会員さんがいたら声をかけずにいられない。

そういえば、どの時代でも「ムードメーカーだね」と言われてきたっけな。が、当然うざがられることもある。若い頃はそれで傷ついてもいたが、おばちゃんになって図々しくなった。加齢バンザイ。

理想の彼氏風からの卒業

さて、ここからが本題。おばキャンがソロキャンの話をすると、「私も行きたい!」 と、かなりの確率で言われる。

いつものおばキャンなら、「よっしゃ!任せとき!」と、張り切ってお膳立てをしていただろう。

例えばこんな感じ。 まずは「手ぶらでいいよ〜」とか言うだろう。数ある絶景キャンプ場リストから、天気と彼女の好みに合わせてキャンプ場選び。感動させることに全力を注ぐ。

当日は車でお迎えに行き、一緒に買い出しして、一緒にテントを立て、料理つくってワイン飲んで、焚き火囲んでエモい音楽聴きながら語り合って…って彼氏かよ!(笑)

が、いつもと逆をすることにした。つまり、お節介を封印することにしたのだ。

それはソロキャンがセルフラブのトレーニングの場であるからだ。

だから、「私も行きたい!」と言われたら、「テントは私のを貸すから、自分で立てることにチャレンジしてみてほしい」と答えている。

すると、ほとんどの人が2度と「行きたい」と言ってこない(笑)。が、ごく稀に、このハードルを超えてくる人がいて、じわじわとおばキャンの輪が広がりつつある。

近年のキャンプ道具は高機能で女性でも(非力と言う意味で)手軽に扱えるものが増えている。YouTubeでテントの張り方を検索すれば、わかりやすく教えてくれる動画がたくさんアップされているので、いくらでもイメトレできる。いい時代である。

イメトレしても、実際にやってみると「あれ?」となることはよくある。そんな時も、なるべくおばキャンは手出しせず、自力で試行錯誤してもらっている。

おばキャンのセルフラブトレーニングのためにルール化した「お節介封印」であるが、これがいい効果を生んでいる。先日ソロキャンデビューしたウナタレ世代女子のこの投稿を読んでみてほしい。

===

ソロキャンやってみた😆 テントはレンタルだったけど、1人で張れた! 1人焚き火も堪能したー✨😆✨

===

このシンプルな文章に、一人でできた嬉しさが凝縮しているとは思わないだろうか。50代でなかなかここまで達成感のあるものも少ないだろうし、前回のコラムにも書いたが、キャンプは避難訓練であり、生きる術を手にすることは自信につながる。

新たな視点を獲得して息子との関係が改善

話は少し逸れるが、今年に入って友人が運営するTTPSというグループコーチングに参加している。
https://arieru.info/

おばキャンが新規事業を立ち上げたことを聞いて、誘ってくれた。

右も左もわからず言われたzoomURLにアクセス、特に運営上のレクチャーがあるわけでなく、初回はオロオロしている間に終わってしまった。

参加されている方々が和気藹々とする中で、まるで「転校生」のような気分になったと伝えると、運営側は意図的に最小限のサポートにとどめているという。自分なりに試行錯誤する中で気づく体験を大事にしているからだ。

それでハッとした。相手のためにと思ってお節介を焼いていることが、相手の機会を奪うことにつながることもあるのだと気づいたからだ。

芋づる式に出てきたのは13歳の息子のこと。発達心理の専門家は「母親は自分の子どもを実年齢のマイナス5歳で見ている」と言うが、マイナス5歳どころか、いまだに赤ちゃんだと思っていたらしい。

彼の一挙手一投足にハラハラし、つい口出ししていた。それが彼の何かを奪っていたのかもしれない。

大事なことに気づけてよかった。反抗期の息子との関係も少しずつ改善している。

成人発達論的に、発達とは、2階と5階では見える景色が変わるように、それまでには認識できなかった新しい「眺め」にアクセスできるようになること。お節介は、おばキャンらしさであり、それが悪いとは思っていないが、お節介を多面的に捉えられるようになった。成長。

そんなわけで、手厚すぎるフォローはしないが、ソロキャンを体験してみたいというウナタレ女子はぜひ手をあげて。

このコラムでは、大人女子のためのソロキャン情報を発信していきます。といっても、「このギアがすごい!」みたいなハード面の情報より、ソロキャンから得られた学びのシェアが中心になるかな〜。ゆるっとお付き合いのほどよろしくお願いします。

[この記事を書いた人]おばキャン(Oba-kyan)

おばキャン

毎月1〜2度のソロキャンを楽しむアラフィー。離婚を機に、仕事仲間(女子)と中学生の息子と職住融合生活。起業して19年目。働く女性のハッピーキャリア&ナチュ婚を支援する学校を主宰している。
ソロキャン活動はtwitterで発信中。@obachan_camp

関連記事