パーティーの匙加減がわからない
いつか、「清水みちこさんの年末武道館ライブ」に行くのが小さな夢です。はじめまして。ウナタレ庶民派代表@さとこ49才です。
着道楽の両親のもとで育ったので 中高生のころ、よくデパートに母と買い物に行きました。大抵は母の気まぐれなお買い物の付き合いでしたが、普段着より少しお洒落な服を選ぶと母は決まって「これちょっとしたパーティに着ていけていいわよね。」 と、誰も聞いていないのに意図を述べるのでした。
安くはないデパートで売っている洋服を買うことに自分を納得させる理由が必要だったのだと、今となれば母の思いも察しますが、当時まだ子供だった私は、オバサンになったら「ちょっとしたパーティ」ってよくあることなのかな?とぼんやりと思ってました。
・・・が、うーん、振り返ると当時40代だった母の生活に「ちょっとしたパーティ」ってそんなにあったのか?
そのエピソードを以前、同世代の友人達に話したところ、うちのお母さんも同じこと言ってた!とその場にいた全員でわかる〜と大爆笑。
「てか、ちょっとしたパーティってどんなパーティ笑。」
「ちょっとしたの匙加減がわからない笑。」
「じゃあ、ちょっとしてないパーティってどの規模から笑?」
その場にいたみんなが当時の母の「ちょっとしたパーティ」を想像してみましたが、あれはなんだったのでしょう。「 ちょっとしたパーティ」発言が多かったのはちょうど平成バブルのころ。 今から思えば、世の中なんだか浮き足だっていた。
ちょっとしたパーティのひとつやふたつ、当時のウナタレ世代の母にもあったのかもしれませんね。とはいえ、今でも、SNSでは女性たちが「華やかなお茶会、アフタヌーンティー、クリスマス会などなど・・・」お洒落をしてシャンパンで乾杯している投稿が溢れています。
それを見るたびに「これぞ、ちょっとしたパーティなのかもしれない」と、母のあのワンピースが思い出されます。
ウナタレのみなさんにぜひ聞きたい。あなたの「ちょっとしたパーティ」って・・・
日常より少しだけ憧れたい
みなさん普段どういう雑誌、みてますか?私は中学生でオリーブ、高校生の時は憧れでJJ、社会人のときはMOREを購読していました。今は購入することもなく、美容院や病院の待ち時間など閲覧専門です。
振り返ればいつの時代でも等身大の雑誌はなかったかも。オリーブなんてかわいいハーフや外国人のモデルが空想の世界観。そばかすで膨れっ面でもかわいい金髪の女の子が、ベレー帽にオーバーオール。その当時から気づいてました、同じ格好には無理があることを。
50歳目前の今、もうSTORY世代でないことに気づく。だってエビちゃんがモデルだよ?あんなママ友は肉眼で見る世界にはおりません。エレガントで成熟したHERSでもeclatでもなく、ちょっとモードな大人MUSEでもない。雑誌の中に出てくる妻たちは、やっぱりここでも「ちょっとしたパーティ」の装いを提案してくる。
ねえ、世の中の妻たちってこんなにお洒落する場所があるものですか?仕事ってこんなに綺麗にして毎日行くものなんですか?
私の中の脳内ひろゆきが「それってあなたの意見ですよね?」とモンスター化する前にそっとページを閉じる。だからといって、生活感溢れた雑誌は見たくないんです。美容院でも子供の歯医者の待ち時間でも、雑誌を開くときにまで現実を突き付けられてもね。
雑誌とは、ちょっと自分とは違う世界だと分かっていても眺めてしまう世界観を魅せてくれる存在なのですね。