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ウナタレ世代の心を満たす3,000円の使い途

少々古いネタで恐縮なのですが、スイーツのシアワセを語るときに、いつも思い出されることがあります。

それは、2019年の当時の菅義偉官房長官のお話。

”3000円のパンケーキ”を食べる姿がテレビ番組で放送されて、それを見た視聴者が「庶民感覚がない」といっせいに批判したのです。

 大のオトナがたった3000円の使い方で批判されるなんて! このときもし菅さんが、「3000円の居酒屋に、月に一度行くのが楽しみ」と言ったら”庶民派”だと思われたのでしょうか。

突然パンケーキが注目を浴びて、非難されたのはショックでした。パンケーキに罪はないのに。

パンケーキは子供が食べるものだから、3000円は高すぎるという声もあったように思います。

もしかしてそれはホットケーキのことですか、とツッコミをいれたくなりますが、パンケーキは安くなければいけないという前提があるのでしょうか?

 調べてみたら、このパンケーキは、東京・赤坂見附にあるホテルニューオータニのレストラン「SATSUKI」のものでした。 もちろん、すぐに食べに行きました。 (そんな宣伝効果があったかも) ホットケーキミックスじゃないよ。 ホテルメイドだよ。

https://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/satsuki/

当時パンケーキは3種類ありました。 厳選した素材を全国から取り寄せて、季節の味も加えて、シェフが丁寧に焼き上げていました。

それをホテルの素敵な空間でいただけるのですよ。 超一流ホテルで、超一流のサービスを受け、こだわり抜いた食材を使って作り出されたスイーツが、3000円。(現在は値上がりしていますが) 逆にありがたい気がします。 菅さん、かなりセンスいいです。

だってもし私が、宝石とかブランドのバッグとか洋服の”超一流”が欲しいと思ったら、この100倍以上のお金がかかるでしょう。

 でも、超一流を受け取る”幸せ”は、さして変わらないと思うのです。 
だったら、スイーツって、かなりコスパがいいのではないでしょうか。

たしかに食べるものは、食べてしまったら後には何も残らないです。もったいないかもしれません。

 でも、たとえ一瞬でも、その空間と時間は、スペシャルなものであるし、甘い香りの中で、優雅な気分になれるし、効果的なお金の使い道だと私は思います。

 ちなみにパンケーキはニューオータニもいいですが、帝国ホテルの「パークサイドダイナー」のインペリアルパンケーキ いちご添えも美味しいです。  

ということで、3000円のパンケーキ、充実した時間と空間がどれだけ価値のあるものかを知っているウナタレ世代には、けっこうお得だと思います。

深野ちひろ


[この記事を書いた人]深野ちひろ(Chihiro Fukano)

大卒で13年間の会社員生活を経て独立、自分探しの旅のあと、起業して10年。ネット発信のサポートや、数秘を使ったコンサルを行う。現在は、アラカン女性のサードプレイスとなるべくオンラインコミュニティを主催。モンブランとシャンパンと京都が好きで、noteのスイーツランキングの記事が、プチバズり。
 ▼note https://note.com/chocolat22/

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