拝啓 ウナタレ先輩・・・ミレニアル世代からのお手紙です
こんにちは。ウナタレ世代の干支1つ下、ジェネレーションMのまゆなです。今回、UNATALEにて執筆させていただくにあたり、普段から大変お世話になっている先輩方にむけて、「一体何を私が書けばよいのか・・」と考えました。そこで今回は、私達世代から見たウナタレ世代とは?を正直に申し上げていきたいと思います。主語が大きいので、全ての方に当てはまるわけではありません。うなたれパイセンの宇宙より広い懐とユーモアを信じて書かせていただきます。「ま、そういうこともあるわよねっ!」と、多めに見ていただけると嬉しいのでございます。
その壱 ウナタレ世代のSNSは上書きして魅せるもの、M世代は限られた人だけに見せるもの
私は職業柄、大学生から会社役員まで様々な年代の「人生話」を聞かせていただいているのですが、特にSNSを駆使しているウナタレ世代全体から感じるのは「いくつであっても現役でいたい!」という情熱的なエネルギーです。
それを顕著に感じることの一つにあるのが「SNSに載せている自撮りのお写真」。ひと昔前の自撮りといえば、鈴木その子よろしく顔が真っ白になるまで光を当て、シミやシワを光の力で消し飛ばしていた・・・。そんな時代がありました。それが今、テクノロジーの力を使えば光を顔いっぱいに集めなくても、なりたい自分にすぐなれる。それだけではなく、ウナタレパイセンは加工した写真を現実のものにするぞ!と行動までする。
仕事に子育てに自分磨きに、忙しいはずなのに一体どこからそのエネルギーがあふれてくるのか??と思うばかりです。その底知れぬエネルギーに触れると、「がんばるぞ〜」と元気をもらうこともあります。
一方で、私たちも同じく写真加工をしますが、「それはそれ」とどこかシニカルに見ているところがあります。加工という技術が当たり前にあるがゆえに、虚構慣れしているのです。あくまで「SNSという世界のよそ行き用だよね。」と、SNSが見せてくる世界はハナから信じていない・・・そんなシニカルさと距離感をもっています。なので、1つのSNSでも交流用と鍵垢を使い分けていたり、「WEB魚拓」にならないよう、気になることはなるべく文字に残さないようにしているところがあるのです。
その弐 ウナタレ世代は憧れを求めるのがお好き、M世代は共感を求めるのがお好き
ウナタレパイセンのお話を聴いていると「自分の求める憧れは、上の世代が持っている」という世界観があるな。と思うことがあります。年齢が上がるごと(あるいは頑張れば頑張るほど)に年収があがり、それにより可処分所得も増えて物質的に豊かになりやすい、という時代背景が作り出した集合的な世界観かもしれません。「豊かさやほしいもの」は自分の少し上の人たちが見せてくれていたので、その世代から受け取った「ちょっと背伸びした素敵な経験」が憧れになっているように思います。
一方で、M世代は生まれた時から世の中が「不況」。なんならずっと不況。増税増税増税で、景気が良かった事を一切知りません。先輩たちが味わってきた「好景気のときの素敵な経験」なんて、本気で浦島太郎のお話と同じものだと思っています。まるで遠い昔話のように聞こえるので、なかなかその世界観にはついていけず、私たちならではの世界観である「共感」の世界を独自に作り上げることになったのだと思います。共感の世界には年齢も、性別も、権威もありません。限りなくフラットな世界のなかで「好き」という個人の感情をハブにして繋がっている世界です。
その参 ウナタレ世代はオープンな愛、M世代はクローズドな愛
情熱的であり、キラキラした世界にあこがれを持つウナタレパイセン。その愛はもれなくエネルギッシュであり、そして外へと開かれています。私が仕事で独立した時、まだまだ未熟な私を応援してここまで持ち上げてくれたのは、うなたれ世代の「情熱的な口コミ」のおかげでした。「いいものはいい!アタシが自信をもって応援したるわ!!」という言葉と行動力には何度も助けていただきました。この「いいものは外にどんどん紹介していく愛」はヒトや世界を元気にしたい!という愛を感じずにはいられません。
一方でM世代。好きなものへの情熱は同じですが、ウナタレ世代とはちょっと質感が違います。ウナタレ世代の「ちょっとこれいいからあんたも使ってみな!」というヒトへのGIVEがゴールになるのではなく、あくまで「私が使ってめっちゃよかった!!」で終わるところが違います。その背景には「自分は良かったけど、人が同じようにいいと思うかどうかは別。人の事に責任はとれないリスクテイク」の気持ちが少なからずあるように思うのです。
ここに書いたものは、どちらが良くてどちらが悪いというものではありません。ただ、あえて世代で線引きしたときに「こんな感覚の違いがあるな」というのを私の視点で書かせていただきました。ただ一つ言えるのは、世代や価値観が違うからこそ、世界が多様になっておもしろい!ということです。
[この記事を書いた人]予祝おねえさん
好きなことを好きなだけ追求し4足のわらじ(プロフェッショナルコーチ・特任准教授・著者・繊細7才ちゃん&わんぱく2才くんを持つワンオペマザー)を履くアラフォー。心に従って生きる!がモットー。頑張りすぎのオトナの気持ちを楽にし、その人の願いを叶える「予祝(よしゅく)」という日本文化を伝えるのがライフワーク。