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都市伝説みたいな本当のはなし

実は、私の家系は代々一家に1人はサイキックがいて、子供の頃からそれはもう色々な話を見聞きして育ちました。私自身は凡人でそういう能力は全然ないのですが、我が家では妹がそうで、もう長いことその能力を使ってヒーリングをしています。祖母も強烈な能力があったので、祖母の周りにも不思議なことが起きる。私も子供の頃には祖母と一緒に夕焼けの中を飛ぶUFOを見たりしていました。アダムスミス型の円盤よ。そういうのが当たり前の世界に住んでいたのです。

そもそも大分に住んでいた曽祖母がシャーマンのような人で、地元で近所の人に何かと頼りにされていたのですが、そういう能力があると面倒なことも多い。なので、祖母に最初の子供が生まれた時に、もうこんな能力は封じ込めようと額に朱で呪文を書いたそうです。それが母の上の姉です。その伯母はサイキック能力が出なかった代わりに天才的な芸術的才能に恵まれました。世が世なら有名になっていたんじゃないかな。私に書を教えてくれたのはその伯母でした。 

さて、長女の能力を封じ込めた結果どうなったかというと、次女に出たのですね。そうそう、こういう能力は主に女性に出ます。その伯母には男女2人ずつ、4人の子供が生まれましたが、長女に強烈な能力者が生まれました。私より10歳以上年上のその従姉は1980年代、なんと政府に雇われて秘密裏にサイキック能力を使った仕事をしていたのです。 「アベンジャーズか?」と思われるかもしれませんが、事実世界中の政府でサイキックチームが暗躍しているのです。中でも日本は結構進んでいるらしい。

従姉がどういう経緯でそんなことになったかというと、これがまた興味深い。彼女は広島に住んでいたのですが、ある日突然政府の人間がやって来て、半ば強制的に六本木の旧防衛庁に連れて行かれたというのです。そこには「道場」と呼ばれる場所があって、そこで彼女は色々なトレーニングを受けさせられます。するとどんどん能力が開けていくのです。彼女の言葉を借りると7つの扉があって、7つ目の扉を開けるとこの宇宙のすべてがわかってしまう。常人がそれを受け止めたら発狂するだろうというようなものなのだとか。 

そもそも何故広島に住んでいた従姉のことがわかったのか不思議でしょ。防衛庁には既に活動している能力者がいて、その人たちが「あそこにいる」と従姉を特定してリクルートされたようです。その後、実際に彼女がどういう仕事をしていたのかは国家機密だから教えてもらえなかったけど、政治家の仕事をしていたのだということだけは聞いていました。 

そんな従姉ですが、意外なことに彼女は妹のようにはじめからそういう能力があったのではなく、30歳くらいの時に突然目覚めてしまったらしいのです。未来や過去が見えるので、知り合いの人にアドバイスしていたら、それを聞きつけて遠方からも人が来るようになり、自然とそれを仕事にするようになったのです。そうこうしているうちに、防衛庁から人が迎えにきたということ。 

つい最近、YouTubeで同じような経緯で政府の仕事をしていた能力者の話を聞いて、「あぁ、そういうことか」と納得しました。その男性によると、政府お抱えの能力者のリストには100人くらいの名前があるらしい。男性もある日無理矢理連れていかれたというから、能力者みんなそんな風にしてリクルートされるようですね。その人は当時の首相を能力を使って警護をしていたそうで、首相が海外の要人と会う時には、同行している人たちのことをサイキック能力で探る。もちろん国内の情勢にも目を(能力を)光らせていて、事件を未然に防いだりもしていたそうです。海外のサイキックチームからアタックされることもあって、それを阻止するのも彼らの仕事です。 

そんな風に、私たちが映画の世界で見ていたようなことが実際の世界で展開されているのです。面白いでしょ。従姉がその仕事をしていたのは随分昔のことだし、彼女は数年前に亡くなリましたが、今ならもっとリアルアベンジャーズの話を聞けたのかもしれないとちょっと残念に思うのです。

やまざきゆりこ


[この記事を書いた人]やまざき ゆりこ

娘2人がまだ幼い30代前半のときに在宅ワークができるという理由でコピーライターになる。同時期に、伯母の勧めで書と墨絵を始め、以来文章を書くことと絵を描くことがライフワークに。6年前、思いつきで始めた日本画で色の世界にハマり、コロナ禍のおうち時間に身近な動物を描いていたらいつの間にかペットの肖像画家に。57歳で熟年離婚。現在はフリーペーパーのコピーライターをしながら、オーダー絵画の制作に勤しんでいる。着物好き、アート好き、美しいものが好きな1957年生まれ。

墨絵&日本画 梨水
http://risui-sumie.sakura.ne.jp/wp/

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