マッチングアプリという名のオーディション
マッチングアプリ代行業者
NHKでやってた番組。
30代女子が出会いを求めてマッチングアプリに登録。
でも、やり取りがめんどくさい。死ぬほどめんどくさい。
なので「マッチングアプリ代行業者」に依頼。
「魅力的なプロフィール作り」から代行してくれる。
魅力的なプロフィール効果により、多くの男性登録者の興味関心を集め、その中から選んで、またやり取りして(←代行業者が)初回デートに漕ぎ着ける。
初回デートは、さすがに本人が出向く。
いい感じでデートが進み、相手から返事が来たことを取材ディレクターに報告。
女性側も気に入った様子。
なのに最後のオチが。
女性ディレクター
「良かったですね!私に気にせず、今すぐ返信しちゃってください!」
出会いを求める30代女性
「・・・なんかめんどくさくて」
最高だ。やる気ないんじゃん。
もうオーディションに出る気はないんだ
ウナタレ世代にも、マッチングアプリでお相手探しをしている人、わりといますよね。
めんどくさくないのかなーと。マメ気質さんなのかな。
どんなに美魔女と言わていようとも、全盛期より遥かに衰えたビジュアルを引っ提げて、マッチングアプリという名のオーディションにせっせと応募するって・・・
・胆力おばけ
・自分にフィルターかけて現実見てない
・日本人男性の若い女子好きを知らない
どれだろう?
デートの会話がしんどい問題
私はオーディションには応募しないけど、フリーランスという属性上、知り合う数だけは多いので、たまーにお誘いを受けて、飲みに行ったり、ごはん行ったり、映画を観に行ったりくらいはする。
相手の年齢は自分の年齢マイナス5歳〜プラス1歳くらい。
大抵、最初の1時間で相手について聞きたいことをすべて聞き出してしまい(別名尋問)そのあとはもう聞きたいことはない。話したいことも特にない。
飽きてきた私の決めゼリフ→「そのへんのことは、ブログに書いてあるからそっち読んでw」
帰りたい。早くおうちに帰りたいよう。
おうちに帰ってSixTONES(ジャニーズのグループ)のYoutubeが見たいよう。
今晩、上がっているはずの「ジャにのチャンネル」が見たいよう。
1時間を経過した頃から、どうやって切り上げようかを考えてる。
だってさー
私なんて、一度も結婚も出産も子育てもしてないからさー
デートなんてものは、うんざりするほどやってきていて、デートというイベントそのものに対して、まったく魅力を感じないわけで。
あとは相手の会話力とか、どれだけ面白いネタ持ってるかとか。そっち。
私と同年代の男性だと、話がつまんなくても、人の顔色窺う能力だけは高かったりするから、
「あ、この話、あんまり興味ない?」とか聞いてきたりする。
めんどくせえ。まじめんどくせえ。おまえ(私)顔に出しすぎだろ問題は置いといて。
だるさの理由を整理してみる
・マンツーなのが辛い
・2人きりなので興味ない話題のときに逃げ場がない
・お互い相手に「気に入られたか?」を推し量る空気感が虚しい
・次のステップに進まなきゃならないような雰囲気も一体なんなん?
こんな感じでしょうか。
私は大人数で出会いたい派
さっき、家の近所のパン屋さんに行ったら、日焼け防止フェイスマスクをしていたせいで若く見られたようで、店主のおじさん(おじいさん)にやけに気に入られ、タダでたくさんパンをもらった。パン屋のおじいさん、ありがとう。
テニスラケットを背負っている私におじいさんが声をかける。
テニスやるの?
俺も昔、習ってたんだけど、テニスやる女性って婆さんばっかりでさあ、つまんなくてやめちゃったんだよ。
いや、わたしも50歳です!そしてあなたも十分にジジイだ!
とは言わず、大量のパンを抱きかかえて帰る。わーい。
たぶん30代くらいだと思ってるのだろう。フェイスマスク効果絶大。
おじいさんと恋仲になることは、2000%ないけれど、こんなふうに自然に仲良くなれるのは楽しい。ご近所友達として。
オーディションじゃないから、選ばれるor選ばれないのジャッジが無いのがいい。気に入られたかを推し量る必要がないのもいい。
マッチングアプリはさ。
オーディションを勝ち抜いていくビジュアルを要する人か、何歳までに結婚したい!(妊活リミットから逆算)な人向けのものじゃないかと。
どちらも持たないウナタレ世代にいる?マッチングアプリ。
共通の趣味を介した大人サークル
そのサークルのメンバーにはいろんな人がいて。
男女の出会いを求めている人もいれば、すでにパートナーがいる人もいて。
友達を見つけたい人もいれば、純粋に趣味を楽しみたい人だけの人も。
ボサっとしてる人もいれば、目の色変えてメンバーの顔ぶれをチェックしてる人もいる。
でも、だれがどう転ぶかはわからない。
どんな展開を見せていくかはわからない。
そういうほうがおもしろくない?
年代も仕事も「本来の(隠している)目的」もバラバラの多様性のあるグループのほうが、案外パートナーも見つかりそうだし、気楽だし、なにより自分が削られない。ここ大事だからもう一度言うね。自分が削られない。
そして、伊達に歳を重ねてきているわけじゃないウナタレ世代の我々が持つ「気配り力」「他者に配慮できる能力」は、多様性のあるグループでこそ輝く。
そんなサークルどこにあるの?
なければ作ればいいじゃん。自分の趣味を起点に作ればいいじゃん。
私は今後、こういう大人のサークルをたくさん作る予定です。入りたい?
[この記事を書いた人]さとちゃん(SATO-CHAN)
1973年早生まれ ウェブまわり仕事のフリーランス、ブロガー
オーシャンビューな部屋で猫とふたり暮らし
性格→意地悪
茅ヶ崎カーストについて赤裸々に書きすぎて炎上したブログはこちら
https://ouchigohan.club/chigasaki/3121
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