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娘たちに妊活で苦労をさせないためにできること

こんにちは!さとちゃんです。
人生で一度も結婚したことも妊娠したこともないわたしは、常日頃から子育てに追われる友人たちを横目に「子どものいない人生ばんざい!」と思って生きていますが、子どもができないことを悲しんだこともあったような・・・

あまりに遠い記憶なのですが、思い出しながら書きます。
娘さんを持つパパとママに向けて。
あなたの娘のエピソードだと思って読んでください。パパ、ママ。

以下、すべて私のはなし

初潮疑惑:中2(3月生まれなので13歳)

・・・と思いきや、翌月もその翌月も、1年経っても生理が来ない。
なんだったんだあれは。フライング?

2度目の初潮:高2(3月生まれなので16歳)

フライング初潮から3年が経ち、ようやく本格的に生理開始。

ただし毎月はこなくて年に8-9回くらい。
生理はおもいっきり軽くて、3-4日で終わる。
お腹痛いとか頭痛いとか、よくわからない。
生理痛で怠そうにクスリを飲む友人たちを見て思う。
「うそだー、仮病でしょ?」

※以降、40代前半まで生理は軽いままで毎月来ない、不定期

32歳:PMS(月経前症候群)スタート

上司と言い合いをして泣き出すことが頻繁にあり、私を20代の頃から知っている男性上司が異変に気づく。

「俺とやりあって、興奮して泣き出すときと、勝ち誇った顔でニヤニヤ笑っているときがあるの、おかしいと思う」

ふたりでスケジュール帳をめくり「興奮して泣き出した日」が生理開始1週間前であることを突き止める。

PMSの症状は起床時から数時間続く微熱とメンタル低下。
自分はなんてダメなんだろう、、、と凹むときと、攻撃力が倍増するときとが、毎月、交互に繰り返しやってくる。後者がとくに危険。みんな逃げて。

35歳:同僚の自死による精神的ショックでパタっと1年間生理が止まる

38歳:職場のストレスでPMS悪化

天敵である女性上司にビンタをかましそうになり、同僚に止められる。
生理開始2週間前からPMSが始まるようになり、「月の半分ってどういうこと?私なら月の半分も情緒不安定なやつを採用しないわ」と大いに凹む。

43歳:PMSが改善しはじめる

会社退職後、知人に教えてもらったハーブチンキ(ティートゥリー)の効果か、退職によるストレス軽減効果かは不明だが、PMSが徐々に治る。同時に生理が毎月来るようになり、出血量も多くなり慄く。
え、すごい大変なんですけど、みんなってこれがずっと?え?

ハーブチンキを勧めてくれた知人女性(仕事柄、女子の身体に詳しい人)にバッサリと言われたセリフがいまも忘れられない。

お待たせしました。
これが今日の本題であり、いちばん伝えたいこと。
みんな聞いてくれ。

マッサージ施術中に言われた。

知人いわく

「30代で仕事に追われて、オフィスに寝泊まりするような不規則なデタラメな生活をしていて、35歳で精神的ショックが原因で生理が1年間も止まったのに、その後も避妊せずセックスさえすれば、妊娠できると思っている知識のなさが恐ろしい」

え?

どこで間違えたのかを振り返る

そもそも、初潮からして躓いているのだ。
中2でフライング初潮を迎えたあと、生理が来ていないことを母はもちろん知っていた。
でも娘を婦人科に連れて行くことはしなかった。
大袈裟には捉えていなかったのだろう。
成長期だからあることなんじゃない?くらいだったかも。

母を責める気など、もちろんない。

でも、これも声を大にして言いたい。

母の頭の中に「妊活」の2文字はない。

24歳で私を産み、27歳で弟を産んだ母に、妊娠するまでの苦労は一切ない。

「避妊せずにセックスさえすれば子供ができる」

母の実体験に伴う常識だろう。

いまだ母に告げていないこと(独白)

あのねー
言っとくけどねー
わたしはたしかにあなたに似て、子ども好きではないけれど、「絶対に子どもなんてほしくない」と、強く思ったわけじゃなくて、単に妊娠しなかっただけなんだよ。
二回目の同棲のとき、妊娠したら出来婚しようと思っていたけど、妊娠しなかったんだよ。
過去を遡る限り、相当な確率で問題は私にあると気づいていたんだよね。
生理が毎月キッチリ来ないのはおかしいと思っていた。
地方に暮らす彼のご両親が、孫を抱けないのは気の毒すぎるなーとも、うっすら思っていた。気がする。

そのあと、35歳で付き合い始めた人の子供がほしくて、シングルでも産みたいと願っていたけれど、そこでも授からなかったんだよ、いやまじで。
不妊治療しようか迷ったけど、そこまでする?と自問自答してやめたの。

「妊娠していない」という事実を毎月生理がくるたびに突きつけられて、ショックを受ける日がくるなんて思ってもみなかった。
本当にドラマみたいに、会社のトイレの鏡を見て愕然とするんだよ。
ああ、、、ってガックリするんだよ。
鏡を見ながら、ドラマみたい・・・って笑ってたけど。

子供が好きかどうかと、好きな人の子供を産みたいという感情は、まったくの別物なんだと、あのとき初めて知ったよ。
あれ以上の絶望感をいまだ人生で味わったことがない気がする。
それはもう本能的なもので、自分ではコントロールできない感情なのよ。

*****

やっぱり母には言えない。娘の産んだ孫が欲しかったであろう母には言えない。
でもそのうち言いそう。
そろそろ時効な気がして。
時効?
犯人はだれ?

正しい妊活教育がなされないジレンマ

私の母親がそうであったように、苦労なく妊娠した女性は、いまだに女性の身体の不調について疎いのではないか?

4人の子供を産み育てた友人。
聞けば生理は常に順調。
一切の苦労なく4人の子を妊娠した彼女は、わたしの友人界隈では「妊娠エリート」と呼ばれている。
彼女は二人いる娘の生理事情について、なんとなくは把握しているけれど、とくに危機感は抱いていないらしい。話を聞く限り、母親ほどのエリートではなさそうなのだが。

「いやあ、まだ特定の相手もいなさそうだしさー」

うん、でもたぶん。
特定の相手ができて、結婚するとか言い出して、子どもが欲しいと思う頃には、遅いのかもしれない。もしかしたら。

これが授かれなかったわたしの実体験であり、わたしの常識。

だけど、わたしたちには接点がない。子どもがいないから。
娘たち世代に自分の実体験を伝える機会がない。

だからいまこの記事を書いている。わりと赤裸々に。
女の子のいるお父さん、お母さんの目に留まりますように。
わたしの13歳からの「女子の身体ヒストリー」があなたの娘さんのものだったとしたら。
ちょっぴりでも想像してもらえたら嬉しい。

ただし敵は手強い

でもあいつらは、娘っ子たちは、そう簡単には耳を傾けないだろう。
自分がそうだったからわかる。

「別に結婚なんてしないし」
「子どもなんてほしくないし」
「ダイエットしたいし」
「いまは仕事に集中する時期だし」

いや、ホントわたしもそう思ってたけど、自分の力ではコントロールできない何かが潜んでいるんだよ。女子の身体には。
それはいつ爆発するかわからず、爆発したら最後、え?なに?エイリアンに乗っ取られた?的な謎の感情に襲われ、制御不能。

不妊治療に成功した友人も、うまくいかなかった友人も、みんな言っている。

妊娠するのがこんなに大変だとは思わなかった。
妊娠できないという事実で、こんなにも絶望感を味わうとは思わなかった。

現場からは以上です。

satochan


[この記事を書いた人]さとちゃん(SATO-CHAN)

1973年早生まれ ウェブまわり仕事のフリーランス、ブロガー
オーシャンビューな部屋で猫とふたり暮らし
性格→意地悪
茅ヶ崎カーストについて赤裸々に書きすぎて炎上したブログはこちら
https://ouchigohan.club/chigasaki/3121

◆コラムの感想やコラムニストへのメッセージはウナタレ 「友の会」コラムニストの部屋にて。
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