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子宮摘出orSEXのQOL ウナタレ世代の選択

少し前から、体力が落ちたなと思っていたんですよ。階段を登ったり、歩きながら話したりするとすぐに息切れするし、夜も寝苦しくてよく眠れない。

運動不足かな、疲れがたまっているのかな、ああ私も歳なんだわ、と思いながらもほったらかしにしていたら、見事に引っかかりました。人間ドック。

再検査をぶっ飛ばして、要治療。実は、酷い貧血になっていました。

ウナタレ世代、子宮と向き合う旅の始まり

みなさん初めまして。抗いたいけど年齢的にもネタ的にもばっちりウナタレ世代の「永遠に恋愛体質のシングルマザー」麗奈48歳です。

貧血が発覚したのが昨年の人間ドッグ。その3年くらい前から「子宮筋腫がありますね」って言われていました。

筋腫は閉経したら小さくなっていくので様子を見ましょう、という医師の言葉に従うものの、毎月ひどい量の経血でとっても生活しづらい。

2日目3日目は粗相が当たり前。幸いコロナ禍に突入して、そんな具合の悪い日は完全に家から出ずに仕事を回す。

1日分の経血を吸収してくれる生理用ショーツの上に、夜用スーパー36センチのナプキン、更に超多い日用のタンポンを入れても1時間で全取り換えしないと、椅子に真っ赤な血液がべったり。

夜はベッドにゴミ袋を敷いた上に赤ちゃんのおねしょシートを敷いて寝る。

そんな日常を医師に話すと、「そりゃ貧血にもなりますよ。毎月ダムが決壊してるようなものですから。」と。

とりあえず鉄剤処方するんで貧血を直しながら原因となっている筋腫の治療方針決めていきましょう、と言われ、私の子宮と向き合う旅が始まったのです。

子供は産まない。が、どうする?「子宮全摘」

子宮筋腫の治療として最も選択しやすいのが、低用量ピル。しかし40歳を超えると血栓リスクが高まる。父が昔血栓が原因で脳梗塞を起こしているため、そんな恐ろしい選択はできない。

第2に、ミレーナという器具を装着する方法。通称避妊リングとも呼ばれるので、これに含まれる黄体ホルモンが子宮筋腫の肥大を阻止するそうです。器具を子宮の中に装着して最大5年間つけっぱなしも可能。トータルのコストも断然安い。

しかしながら、私、数年前に避妊目的でこれを装着したことがあったんです。そしたらなんと、、わずか2ヵ月で落ちてしまった!

すでに8センチまで成長した筋腫をみて先生が一言「また落ちるだろうなあ、、、」って。とほほ。

第3の選択肢、偽閉経療法。薬によって女性ホルモンを限りなくゼロに近づけて、疑似的に閉経を起こすというもの。ただ、この薬の強い副作用のために半年継続したら、半年は薬をお休みしなくちゃならない。

主に、手術準備のためとか、そもそも閉経間際の年齢で、投薬→お休み→投薬→お休み、、くらいの間に上がってしまえるような年齢の人が選択するものらしい。そしてこの薬がめっちゃくちゃ高い。閉経するにはまだしばらくかかりそうな私としては、ちょっと気の遠くなる話。

そしてあまり気が進まないけど、第4の選択肢として聞いてみた。

「先生、手術で摘出できないんですか?」

すると、返ってきたのは想像を超えた回答でした。

「そんな簡単に言わないでよ。あなたの年齢だと、筋腫だけ取るっていうわけには行かないんですよ。」

「え?子宮全摘ってことですか?」

「そうですよ。だってもう子ども産まないでしょ?」

“セックスのQOL” ウナタレ世代にだって大事なのだ。

「やだ!取りたくない!もう使わないけど取りたくない!!!」と、駄々をこねる私に、

「まあ、僕が手術するわけじゃないから。手術する病院でもう一度相談してみてよ。」と、紹介状を書いてもらい、手術を行う病院に行ったけど。言われることは全く同じ。

「取っちゃいなさいよ。楽よ?子宮がなくなるから生理ももう来ないし、でも卵巣は残るから、女性ホルモンは変わらず出続けるし。」

ほかにも、手術がうまくいかなかったら子宮壁が腸壁に癒着して別の弊害が起こるリスク、再発のリスク、子宮がんのリスク等、こわーい話をたくさん聞かされた。

でも、どうしても盲腸を切るみたいな感覚で子宮を取っちゃうことを受入れられない。なぜって。子宮が無くなったあとの私の臓器の配置図がイメージできないからだ。

「先生、もし子宮を取ったら、私の膣の奥はどのように始末されるんですか?」って聞いたら、図に書いて説明してくれた。

膣奥を封筒を閉めるみたいな感じでたたんでそれを腸壁に縫い付けるのだそう。

「それって、傷口ひらいたら腸が落ちてくるってことですか???」

「うーん、そんな可能性もなくはないねえ、、、でも傷がふさがったら大丈夫よ。」

「ちなみに、、、セックスはどうなります?」

「え、男の人はそんなのわかんないわよ~~~笑」(この女医は、届かない人としかしたことが無いのか!?)

「いや、相手はどうでもいいんです。私はどうなりますか?」

「うーん、、、突かれたときにお腹の奥にずしん、ずしん、って重たい痛みが走る感じかなあ」

「えええええええ!!!!そんなこと、絶対に無理!!だったらこのままでいいです!」

「だったら、、、頸部だけ残すっていう手もあるよ。子宮頸がんのリスクは残るけど、頸部がクッション材になってくれるよ。」

「それだと、セックスの時に痛くないですか?今と変わらない?ちゃんと快感はある?」

「経験ないからそこまで答えられない!けど理論的に痛みは和らぐはず。

ただ、薬でいったん筋腫を小さくして、3センチまでちぢめば内視鏡で筋腫だけ簡単に取れるんだけどねえ」という先生のつぶやきを聞いてすかさず

「それで行きます!」

かくして、私の治療はこうして始まった。

健康は最重要。可愛い子どもたちの未来だってあるし、仕事もまだまだ頑張りたい。でも、それと同じくらいパートナーとのSEXも私の大事な人生の一部。

さてさて、術後の彼との情事・・・?長くなってきたので次回へ続く。

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