ウナタレ的 神社仏閣参拝のススメ
クリスマスが終わったと思ったら、街並みのディスプレイも急に変わり、一気に気忙しい年の瀬。やはり1年の締めくくりと年の初めは、身も心も新たにしっかりと一掃したいところですね。と、いうわけで、年末年始の神社仏閣参拝のお話を。
その前に、何故ワタクシが神社仏閣参りを推奨するのかをお話ししますね。もともとワタクシはただ単に、神社仏閣の空気感に触れ、御朱印をいただくのがお参りの目的でした。
ウナタレ世代ですから、千代紙集めたり、切手集めたり、シール集めたり、収集に関してはすこぶる思い入れがある世代。御朱印帖が増えていくことに関しては何とも言えぬ達成感を味わっておりました。
そんな神社仏閣に対するささやかな思いが「あれ?ちょいと異なるかな?いやこれはマジ案件だわ!」と思ったのが、当時所属していたオンラインサロンの師匠がセミナーで放った、とある言葉だったのです。
が、その話はまた後ほど・・・。
年末年始の神社仏閣参拝どうしたらいい?
まず皆様は「初詣」って行かれますか?
お寺にしろ神社にしろ「一年の計は元旦にあり!」と一月一日からお参りに馳せ参じる人も多いかと思います。でも…でも…混んでいるのよね。当たり前ですが。
こんなにたくさんの人が並んでお願いごとをして、果たして神様は聞いてくださるのかしらん?などと不届なことを思ったことがあるのは、ワタクシだけではないはず。そんなあなたへ、様々な神社仏閣セミナーを受けながらその中で自分に合うものを厳選していったワタクシのオススメの方法が二つあります!
その① 年末へお参りに
混んでいる年始を避け、この一年のお礼を込めて年末にお参りに行くのです。お寺によっては「納め不動」や「納め観音」など、一年の終わりのそれぞれの仏様のご縁日に特別法要などがあります。気のせいか、ご縁が深くなるような温かい気持ちになれます。
神社に関しては、12月31日に「年越しの大祓(としこしのおおはらえ)」というご神事があります。このご神事は、日々生活している中で私たちにいつの間にかついてしまった罪や穢れ(ケガレ)を祓い清めて新しい年を迎えるというもの。
神社に置かれている人の形の紙に、自分の名前と年齢を書き、体に擦り付けて息を吹きかけて、自分の穢れを人形に託し、それを神社に納めるのです。神社によっては、ペット形や車形があるところも。31日の大祓式に参加できなくても、それまでに玉串料と共にお納めすれば受け付けてくださいます。
ちなみにこの大祓は一年に2回。今回できなくても、6月30日に「夏越しの大祓」もありますよ。混んでいる初詣を避け、年末に一年のお礼を述べ、来年のご挨拶とともに身を清めてお正月を迎えるのも良いですね。
その②御祈祷のススメ
そうは言っても、忙しいウナタレ世代。年末は忙しくてお参りになんかいけないわぁ!という方や、やっぱり初詣行きたい!という方へ、とっておきの開運法です。
お参りに行ったら、ぜひぜひ、御祈祷を受けることをオススメします。お賽銭入れて柏手打ってお願いごとをして…という各自のご挨拶も大切ですが、神社やお寺には、神様や仏様に願いを託す宮司さんや僧侶などの専門家がいらっしゃるのです。(ちなみにお寺では決して柏手は打たないでくださいね)
せっかくそんな専門家がいるのに、その人達にお願いしない手はないと思いませんか?いやいや御祈祷って、お宮参りとか七五三とか厄年とかそんな時しかしないよね?と思うそこのあなた。御朱印やお守りを買うだけではなく、ぜひ御祈祷を受けて、神様や仏様に直接願いを届けてもらってくださいませ。
…と、冒頭に話を戻します(みんな覚えていた?)。ワタクシが参拝ガチ勢になったきっかけの話です。
ワタクシに神社仏閣に関する知識を教えてくださったセミナーの師匠曰く「神社仏閣で御朱印やお守りを買うだけで済ませるのは、コンサートに行ってコンサートグッズだけ買って帰るようなもの」だそうです。
このコンサートの例え話を聞いた時、ワタクシは「なるほど!」と深く腹落ちし、それからお参りに行くたびに御祈祷をお願いしています。どうせ行くならやっぱりコンサートまで聴きたいもの。おかげで我が家の神棚は、お札(ある意味コンサートグッズ)でいっぱい。
さらに、「ご利益」というのもおこがましいのですが、ご祈祷後は自分で願いを意識しているせいか、叶いやすくもあり、さらに気づきもあります。ありがたい限りです。
ご祈祷のお願い事は本当に様々。心願成就、商売繁盛、神恩感謝、家内安全、病気平癒、開運など…。たくさんありすぎて何にしたら良いかわからない時には、受付で相談してみるのもありです。
特に、相模原にある寒川神社は、病院の受付のように社務所が広く、様々な相談に乗ってくださいます。こちらは参拝客の殆どが御祈祷をお願いするので待合室も広い!ほかの神社やお寺でも、御祈祷受付の社務所や寺務所で聞いてみてくださいね。
御祈祷の後にはお下がりと言って、お札や食べ物など、いわゆるお土産をいただきます。お札は神棚か、もしくは自分の目線の高いところにお祀りしましょう。神棚がないなどの相談も、お土産をいただいた時に聞いてみましょう。皆様親切に答えてくださいますよ。また、神社仏閣によっては、御祈祷が予約制だったり時間が決まっているところもあります。前もってホームページや電話などで確認しておくと良いですね。
どこへお参りに行けば良いの?
ここまで読んでくださったあなたは、きっと神社仏閣にお参りに行きたくなっている・・・はず!?
では一体どこへ行ったら良いのかしら?という声が聞こえてきます。はいズバリ、それは!
氏神さまです。
氏神さまは、私たちが住んでいる土地を守る神様。いつもお守りくださっている一番身近な存在なのです。何より近い!いつでもお参りできます。ちなみにワタクシは年末年始関係なく、毎月一日にお参りをしています。自分の土地の氏神さまがわからない時には、各都道府県の神社庁に聞いてみてくださいね。
神社庁一覧 | 神社本庁
そして、神社といえば、やはり伊勢神宮です。でも「伊勢神宮までは遠くて行けないよ〜。」という方も多いと思います。では、近くに天照大神をお祀りしている神社はありませんか?東京だったら東京大神宮、横浜だったら伊勢山皇大神宮、など伊勢神宮と同じように天照大神をお祀りしている神社が、実は調べてみるとたくさんあるんですよ。
お寺での御祈祷は、「護摩祈祷」という火を焚いてその上からお札をかざす、迫力あるものがあります。これは個人的に大好きな御祈祷で、小さな頃からお正月は我が家は護摩祈祷に行っていました。深川不動尊や成田山新勝寺、川崎大師など、護摩祈祷で有名なところで、特別な時間を過ごすのもおすすめです。
最後に大切なこと
宗教に関することというのは、とてもナイーブで大切に思っている人も多いもの。国によってはそれで戦争が起きたりします。だから、今回ワタシが綴った全てのことを守らなければならないと思うのではなく、ご自分の中でピンときたことを採用してくださいね。
お参りに行く神社もお寺も、ご自分に合うところ、合わないところがあるかと思います。また、敏感な方は場所によって「怖い」と感じる方もいらっしゃいます。そんな時には決して無理をせず「今の自分には合わないところなのだな」と思って、そっとその場を後にしましょう。様々なところでお参りしたり、御祈祷を受けていくと、自分に合う神社仏閣が自然にわかっていきます。お寺の方が好き、神社の方が好き、といったことも。
日々忙しいウナタレ世代だからこそ、神聖なお気に入りの神社仏閣で自分を見つめ直し、穢れを祓って願いを叶えてもらえる参拝、おすすめですよ。
[この記事を書いた人]伏見美帆子
ブロガー。 「文字つづりすと」という肩書きを勝手につけてつぶやく日々。 時々、その人のための物語を書くサービスをしている専業主婦。 14年にも渡った介護生活では、推しの存在が支えとなった。アロマとお香とアートも好き。 1967年生まれ。