「花も団子もあきらめない。ウナタレ世代のお花見事情」

3月になると、キャンディーズの「春一番」が繰り返し脳内再生される、ザ・ショーワなオンナです。

桜といえば、4月の入学・入社式のころに咲くものでした。ところが近年は桜の開花が年々早くなっていて、東京では3月に満開を迎えてしまいます。

大手企業でOLをやっていた頃は、新入社員の最初のお仕事は、昼間っから花見の場所取りだったりしたのですが、今はタイミング的にそれはないですね。

女子社員でお弁当を予約して、4月になっても夜はまだ寒くて、花見は早々に切り上げて、近所の居酒屋でおでんというパターンも多かったように思います。

【花見のルーツ】

お花見のルーツは、奈良時代の貴族の行事だといわれています。

元号が「令和」に変わる時、その出典の「万葉集」が注目されましたが、万葉集の「梅花の歌三十二首の序文」は、当時大宰府の長官だった大伴旅人が、客人たちと開いた「梅花の宴」をつづったものでした。

当時は、花といえば桜ではなく梅。唐から渡来した珍しい花として貴族の間で人気でした。

平安時代になると、人気は逆転。平安時代の和歌集「古今和歌集」には、桜の歌が多く残され、花といえば桜になりました。

記録に残る最古の”桜の花見”は、「日本後紀」に書かれた嵯峨天皇が812年に京都の庭園・神泉苑で催した「花宴之節（かえんのせち）」だとされています。

鎌倉・室町時代には、貴族の花見の風習が武士階級にも広がりました。 中でも、豊臣秀吉が1598年に京都の醍醐寺で催した「醍醐の花見」は、約1300人を集めた大規模で豪華な花見だったようです。

さらに花見の風習が広く庶民に広まっていったのは、江戸時代といわれています。

桜の品種改良が行われ、花見の名所が整備されました。

【ウナタレ世代におすすめの「お花見」】

若い頃は、上野公園にも、千鳥ヶ淵にも、中目黒にも行きましたが、ウナタレ世代はちょっと違う。

私がこれまで行った中で、ウナタレ世代におすすめの「お花見ベスト３」をご紹介します。

【第3位　醍醐寺の醍醐大しだれ桜のライトアップ】

醍醐寺は、874年創建の世界文化遺産で、豊臣秀吉が「醍醐の花見」を行ったことでも知られる桜の名所です。

ここにある「醍醐大しだれ桜」は、樹齢180年の大木で、東西24m、南北20mに枝を廻らせて咲き誇っています。

これは圧巻。元祖花見としてぜひ機会があったら見ていただきたいです。 ライトアップの日程は限られていますので、こちらからご確認を！

https://souda-kyoto.jp/plan/spring_sp/index.html

【第2位　東京ミッドタウンの野外の特設ラウンジ】

東京ミッドタウン（六本木）では、毎年桜の季節に野外の特設ラウンジでイベントを開催しています。

以前は「Sakura Sparkle Lounge」としてシャンドンのロゼが飲めたのですが、今年2023年は「THE SINGLETON BLOSSOM LOUNGE」（ザ シングルトン ブロッサム ラウンジ）がオープンするようです。

ザ・リッツ・カールトン東京のオリジナルカクテルとこだわりのスイーツがいただけるようなので、なかなか魅力的。

都会のど真ん中でお花見しつつお酒が飲めるという、なんともすてきな企画ですので、タイミングがあったらぜひ！

詳細はこちらです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000254.000027065.html

【第1位　アンダーズ 東京「夜桜プレミアムビュープラン」】

虎ノ門ヒルズの「アンダーズ東京」52階のルーフトップ バーでは、地上約250mで夜景と夜桜を同時に楽しむ『桜プロモーション』を開催されます。

店内には、吉野桜やしだれ桜などが設置されお花見を演出。

リゾートっぽいカウチで東京タワーを見下ろします！ 東京の夜景と桜、シャンパーニュという夢のコラボです。ペリエ ジュエ グラン ブリュットのフリーフロー付もあります。

これも見逃せない…

https://www.andaztokyo.jp/restaurants/jp/news/detail/579/

さて。今年の花見は何を飲みましょうか。

［この記事を書いた人］深野ちひろ（Chihiro Fukano）

大卒で13年間の会社員生活を経て独立、自分探しの旅のあと、起業して10年。ネット発信のサポートや、数秘を使ったコンサルを行う。現在は、アラカン女性のサードプレイスとなるべくオンラインコミュニティを主催。モンブランとシャンパンと京都が好きで、noteのスイーツランキングの記事が、プチバズり。
 ▼note https://note.com/chocolat22/