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53歳でソロキャンデビュー。年間14泊したらセルフラブできるようになった

その日は突然やってきた。

「俺、もうキャンプ行かない」

中学生になる息子からの親離れ宣言。ショックではあったが、ちょっぴりワクワクしている自分に気づいてしまった。

キャンセルしたってよかったのだ。でも、「キャンセル料かかっちゃうし!」「なかなか予約が取れない人気のキャンプ場だし!」などと、大いに言い訳しながら、慌ててamazonを立ち上げ、ソロ用のテントをポチって、2022年2月26日、おばちゃんソロキャンパー「おばキャン」は誕生した。

改めまして、ウナタレ読者の皆様こんにちは。53歳でソロキャンデビュー、この一年でソロで14泊したおばちゃんキャンパー「おばキャン」です。

キャンプは息子が保育園の頃から行っていたが、本格的にやり始めたのはコロナが流行し始めた2020年。離婚をきっかけに約25年一緒に仕事をしている仕事仲間(女子)とシェアハウスにして仕事場と住まいを融合した。

その矢先にコロナ禍となり、仕事がほとんどリモートになったことで、仕事仲間と息子を連れ、長野や山梨のキャンプ場へ長期滞在するようになった。

キャンプの目的はいろいろある。元来、外で酒を飲むのが好きで(テラス席必須)、ドライブが好きで、絶景が好きで、焚き火が好き。

何よりコロナ禍での心理的閉塞感を解放するのに、キャンプはもってこいのアクティビティだった。

リモートで仕事ができるようになり、wifi完備のキャンプ場も増えたので、あっという間にキャンプ場が我が家のリビング&我が社の職場となり、おかげでストレスを溜めずにいられたように思う。

でも、本当の目的は「防災」だ。だから、我が家(&我が社)ではキャンプのことを防災訓練と呼んでいる。

ソロキャンをするようになった今でも、キャンプの第一目的は防災訓練だ。いつ起こってもおかしくないと言われている南海トラフ地震をはじめ、首都直下型地震、富士山噴火…。(生きてさえいれば)ライフラインが途絶えた時にも、キャンプ道具とそれを扱うスキルがあれば、慌てず騒がず対応できるのではないか。

例えば、体育館などへ避難しなくてはならない時、キャンプで使っている軽量なコット(組み立てベッド)にエアマットを敷き、季節にあったシュラフ(寝袋)があれば疲れは最小限に抑えられるだろう。

また、災害時だってできるだけ食事を楽しみたいおばキャンにとって、キャンプは非常食の試食の場でもあり、美味しかったものを備蓄のスタメンに昇格させている。

月一のキャンプはいつ災害が起こっても大丈夫なように道具や非常食のメンテナンスを兼ねているのだ。

誰かに合わせることで自分と向き合うことを放棄していた

かくいうおばキャン、これまでソロ活とは無縁の生活を送ってきた。

意外と思われるが、一人で飲みに行くことも一人旅もしない。誰かが行きたい店、誰かが行きたい場所は新しい世界を知る機会になるし、何がきてもだいたい楽しめるのが自分の強みだ。

自分は「こうしたい」があるタイプではないから、「こうしたい」がある人の願いを叶えるのが役目のように思っていた節がある。

でも、ソロキャンをするようになり、それが怠慢だったことに気づいた。誰かの要望に乗っかることで自分と向き合うことを放棄していただけだった。

誰のためでもない自分のために計画した初ソロキャンで、水平線から昇る美しい朝日を見て心が震え涙が溢れた。これからはもっと自分を喜ばせようと誓ったのだった。

最初はキャンプで「何食べたい」すら出てこなかったおばキャンだったが、どんなキャンプギアが好みなのか、ということから始まり、次のキャンプに向けて、どんなキャンプ場に行きたいか、現地では何をして過ごしたいかと、毎回自分の要望というやつに丁寧に向き合っているうちに、自分とつながる筋力がアップしたように思う。自然と日常生活の中でも自分の本心に気づけるようになった。

心理学によれば、自分の本心と行動を一致させるのが幸せになる第一歩だ。

この一年、ソロキャンのおかげでじんわり幸せを感じる時間が増えた。

もし、何も問題がないのに幸福度が低いと感じているなら、自分の「本当はこうしたい」に気づいて、ほんの少しでも目の前のことに取り入れていくといい。

行動を起こすのが難しいなら、まずはただ、気づいているだけでも変わるから。

人生100年時代の折り返し、カラダも環境も大きく変わる50代女子にとって「ソロ活」は幸せ方面へ軌道修正するためのいいトレーニングツールだと思う。

中でもキャンプは、サバイバル能力を鍛える機会にもなる。これが生きる自信をつくってくれる。「防災訓練」という大義名分があれば、真面目な50代女子の罪悪感も軽減されることうけあい。

このコラムでは、大人女子のためのソロキャン情報を発信していきます。

といっても、「このギアがすごい!」みたいなハード面の情報より、ソロキャンから得られた学びのシェアが中心になるかな〜。ゆるっとお付き合いのほどよろしくお願いします。

おばキャン


[この記事を書いた人]おばキャン(Obachan-camp)

毎月1〜2度のソロキャンを楽しむアラフィー。離婚を機に、仕事仲間(女子)と中学生の息子と職住融合生活。起業して19年目。働く女性のハッピーキャリア&ナチュ婚を支援する学校を主宰している。
ソロキャン活動はtwitterで発信中。@obachan_camp

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