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カウアンへ(新規ジャニオタから見たジャニーズ性加害問題)

頭を抱えている

頭を抱えているのは、自分がジャニオタで、大大大好きなジャニーズ事務所が解体に追い込まれたから・・・ではない。
自分も似たようなことをしてきたから。だから頭を抱えている。
おもいっきり引用させていただく。

「自分の詳しい分野が社会問題になると、こんなにも社会の歪み、報道のいい加減さ、世間の危うさ……といったものがくっきりと見えてくるものなのだということを日々実感している。」

ジャニーズタレントが好きな私も「加害者」なのか…喜多川氏とも対面したジャニオタ男子がいま考えること

ジャニーズのことは私も詳しい。だからそれ以外で。
たいして詳しくもないくせに、中途半端に意見を述べてきていなかっただろうか。
薄っぺらい正義を振りかざしてはいなかっただろうか。まじで最悪だ。
世の中の出来事は、付け焼き刃の知識で語れるほどシンプルではない。
STAP細胞はあったらしい。
最初から興味ないし、その後も追いかけてないからよく知らないけど。

2022年に時を戻す

私がジャニオタになったのは、昨年2022年夏。
ジャニーズ沼へと続く坂道を転げ落ちる途中、一度だけ、ハッと我に返った。

「あれ?ジャニーさんって裁判で文春に負けてなかったっけ?」

フォーリーブス北公次による暴露本が出たのは、私が高校生の頃。
その後、文春との裁判で負けたと記憶しているが、その後もジャニーズ事務所は経営を続け、アイドルグループを多数生み出し続けている。これいかに?

え?どゆこと?
ジャニオタのみなさんは、どんな気持ちで応援しているの?

ベテランジャニオタ(SMAP箱推し)である年上の友人に、素朴な疑問をLINEで投げかけたところ、「これを読め」とリンクが送られてきた。
それはジャニー喜多川氏のウィキペディアで、「最晩年まで少年愛を貫いた」と、書かれてあった。

えええーーー?まじで?どういうこと?
理解と感情が追いつかないんですけど。
これを受け入れているオタクってどういう人たちなの?

理解し難い気持ちを抱えつつも、純粋にファンとしての欲望の赴くままに、ジャニーズ関連の過去動画を見漁り、彼らの過去インタビューを読み漁る。そして理解を深める。

なるほど。そういうことか。なるほど。

限りなく真っくろくろすけに近いグレーであるジャニーさん。

そんなジャニーさんの性癖を知らないわけじゃなかろうに。
デビュー組の彼らは、どうしてバラエティ番組でジャニーさんのモノマネを披露し、ジャニーさんとのエピソードを嬉々として語るのか。
SnowMan、SixTONESの親御さんは、おそらく北公次の暴露本が出た頃は20歳前後だったはずだから、噂を知らないはずがない。
可愛い息子をどうしてそんな場所に送り込んだのか?
SnowMan×SixTONESの「親たちだけのLINEグループ」が、ジュニア時代から存在するのはなぜなのか?
中居くんは、どうしてジャニーさんの遺骨をこっそりタッキーに持ち帰ってきてもらったのか。
それを自身の独立記者会見のときに、こっそり忍ばせていたのはなぜか。

なるほど、そういうことか。なるほど。

言語化はできない。でも、そういうことなんだ。

我々オタクと同じだけの情報量を浴びた人でなければ、彼らの心情には近づけない。

カウアンのことなんて、ジャニオタはみんな前から知っている。
彼がどういう人物なのか。
近くにいた平野紫耀をどんな気持ちで見つめていたのか。

当事者の会の代表・副代表の顔を見れば、思うところも多々ある。

ジャニーズジュニアという、明暗くっきり分かれる世界に身を置き、明るい方に進めなかったらどうなるか。

明るい方に進み、デビュー前のコンサートで「歓声が地鳴りのように響いて東京ドームを揺らした」と言われるほどの人気を博したのに、その後、失速するとどうなるのか。

オタクはみんな知っている。ずっと見つめ続けてきたから。
彼らと推しは背中合わせ、表裏の関係性。

ジュリーさんの涙

ジュリーさんを嫌うジャニオタは多かった。
なのに会見で涙ながらに訴えるジュリーさんを見て、手のひら返ししたジャニオタたち。
わたしもそのうちのひとりだ。ジュリーさんと一緒に号泣。

「本当にご理解いただきたいこととしては、みんながそういうことがあって今スターになっているわけではなく、一人ずつのタレントが本当に努力して、そしてそれぞれの地位を勝ち取っているので、そこだけは本当に失望もしていただきたくないですし、誤解もしていただきたくないですし…安心してこれからも応援してやっていただきたいと心から思います」

わかるー
わかるよ、ジュリーさん。

だってわたしは、彼らの芸事以上に、彼らの努力に惹かれているんだもの。
ジャニーズジュニアという、死ぬほど中途半端な立ち位置にいながら、明暗の「明」に行きたい一心で、諦めずにチャンスを掴み取ろうとする彼ら。
おもいっきりビビりながらも、ジャニーさんにデビューを直談判した、平野紫耀やジェシーのことを心から尊敬している。
だってそんな人物、いままで仕事をしてきて出会ったことがないから。

後悔してないかい?

ジャニーズなんて、たいして歌もダンスも上手くないくせに、事務所が大きいってだけで、ゴリ押しされて優遇されてる子たちでしょ?

わかる。私もずーっとそう思ってきた。沼落ちするまでは。

沼に落ちてみてわかったことは、歌とダンススキルだけが芸ではないということ。

自分がウナタレ世代になったからこそ、ただイケメンなだけでは、歌やダンスの技術が達者なだけでは、まったく惹かれない。だから韓国勢にもビーファにも1ミリも興味がない。

嵐の松潤いわく。
「ジャニーさんが見ていたのは人間性」

ウナタレ世代になったからこそ、見つめるのはタレントの人間性。
そして、同じDNAを受け継ぐ彼らのファミリー感。

カウアン、これがあなたの望んでいた結果だろうか。
後悔してはいないだろうか。

新規ジャニオタからは以上です。

satochan


[この記事を書いた人]さとちゃん(SATO-CHAN)

1973年早生まれ ウェブまわり仕事のフリーランス、ブロガー
オーシャンビューな部屋で猫とふたり暮らし
性格→意地悪
茅ヶ崎カーストについて赤裸々に書きすぎて炎上したブログはこちら
https://ouchigohan.club/chigasaki/3121

◆コラムの感想やコラムニストへのメッセージはウナタレ 「友の会」コラムニストの部屋にて。
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