ねぇ、「幸せ」の経年変化に気づいてる？

若い頃だったら無限に食べられたシズラーのサラダバー食べ放題も今はムリ。美味しくって目にも美しいものをちょこっと食べられた方が幸せ。胃袋満たすことが一番だったのにね。スタイルを保つことに命かけてた友人も妊娠してから価値観が変わってたるんだお腹を愛せるようになってった。幸せの定義って、こうやって経年変化していくんだなー。

自分の幸せは自分で決める。誰かにそのジャッジを委ねちゃいけない。だって、その人と自分は違う人間なんだから。私たちいろんなタレを注ぎ足してきたウナタレな世代は特にね。辛酸舐めて幸せのリトマス試験紙で掌の中にある青い鳥はこれだ！ってたくさん確認してきたはずだから。

こんにちは。ウナタレ編集部ウナギタレ子です。

・・・と言いつつ、正直、若い頃はそのジャッジができなかった。家事も子育てもアウトソーシングして深夜の飲ミュニケーションも欠かさない、そんなバリキャリの同世代の女性を見てはそうじゃない自分と比較して落ち込んだり、そんな時期もあったわよ。

けど、今は違う。そういう人を見て「すごいなー」とは思うけど、「偉いな」とか「ああならなくちゃ」などとは一ミリも思わない・・・し、そんな「呪い」を自分にかけてはいけないのだ。人と比べて自分の幸せのモノサシが曖昧な人は、とにかくおばキャンのソロキャンをオススメしたい。

令和の喪黒福造にハマる女たち

いつの時代にもある「ココロのスキマ」

私、このままでいいのかな？もっと違う人生があるんじゃない？もっとお金があったら？ああだったら、こうだったら・・・、もっともっと・・・。

いつだったかウナタレな仲間たちと「このままいくと将来は狭くて汚い老人ホームが終の住処になるかもね。VRゴーグル付けてさ、わぁー、こんなイケメンが髪の毛洗ってくれて嬉しい！」ってな具合に仮想世界の中での小さな幸せが人生の終盤になっちゃうかもね！とみんなで笑ってたけど、内心、リアルに想像できすぎて震えてたよ・・・。

だからこそ、そんなココロのスキを狙う令和の喪黒福造たち。その甘い言葉にスルスルと引き寄せられてしまったとしても、こんな混沌とした時代だもの、仕方がない。

笑ゥせぇるすまんの作中で登場人物が窮地に立たされたとき、どこからともなく現れるあの男、覚えてる？黒い帽子に大きなカバンをたずさえて「ホーホッホッホ」と不気味な笑い声と共に、勤め先も電話番号も書いていない名刺を差し出してさ。名刺に書かれているのは、「ココロのスキマお埋めします　喪黒福造」のみ。

「３ヶ月であなたの夢が叶う」というような類いの誘い文句にふらりとなびついて高額のセミナーや投資に手を出す人のなんと多いことか。いや、誤解がないように言っておくとそういうセミナーや投資話が悪いという訳じゃない。ましてや他人の選択をジャッジすること自体がナンセンスなのは言わずもがな。

でも、１つだけツッコミ入れさせてもらえるとしたら、その喪黒福造が提示する幸せのカタチって、本当に私が欲しいものなんだっけ？って、サインする前にもう一度だけ胸に手を当ててよく考える冷静さは持ちたいなって思う。

本当に億万長者目指してたんだっけ？家事も子育ても本当にアウトソーシングする生活したいと思ってたっけ？本当にドバイに住みたかったんだっけ？

思うんだが、男性の成功のカタチって割とパターン化されている傾向があるけど、女性の成功の正解って本当に千差万別。スポットライトが当たるマジョリティの世界が自分にも当てはまると思いがちだけど、いやいや、ワタシの幸せってもっと裏道的なところにありましたよね！？ってこと結構ある。そんなタレ美は根っからのA面よりもB面派。

だから、万が一、選択に迷いそうになったら自分に聞いてみるの。「ねぇ、どっちが面白いと思う？」って。打算のないピュアなJK的なココロにメンタリングしてもらうのだ。

元気に過ごせる「健康寿命」が日本の女性は７５歳とか。だとしたら、アクティブに生きられる時間はあと２０年くらいか・・・。２０年という時間がどれだけ短く、そして、尊いかはすでに痛いほど分かっているウナタレだもの。だとしたら同調圧力に負けて誰かの成功を自分の成功と見誤るってしまうのはイタイ、イタすぎる。

ハタチからの２０年と５５歳からの２０年は訳が違う。間違えてる余裕、一ミリもないよね。だって後がないんだもん。

だから、迷ったらアナタのココロのJKに聞いてみて欲しい。「どっちの方がワクワクする？」ってね。

［この記事を書いた人］ウナギタレ子・タレ美（Taleko/Talemi）

加齢応援マガジンUNATALE編集部　
姉のタレ子1972年生まれ、妹タレ美1973年生まれの更年期姉妹。
夜な夜な子供部屋で聴いていた「オールナイトニッポン」が今の姉妹の人格形成に影響を与えている。「A面」よりも「B面」、「ゴールデン番組」よりも「タモリ倶楽部」を愛する、根っからの「裏面好き」。SNSには露呈しないウナタレ世代のリアルな叫びを届けたいと日夜、奔走している。
ポリシーは「Your nudge, no tale」（ウナギノタレ）＝「理屈こねてないで動こうぜ」