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性交痛

50歳からの恋愛には思いがけない障害が立ちはだかっていた

更年期は50歳前後10年間といわれています。私は幸い更年期障害といわれる症状はまったくなかったので「面倒くさい生理がなくなってラッキー!」ぐらいにしか思わなかったのです。ところが、カラダには思いがけない変化が起きていたのです。それは「性交痛」。

閉経すると女性器は萎縮する

10代の時から付き合っていた人と結婚した私は恋愛経験が極端に少なかったのです。それで、夫と別居した時に「フリーになったからには恋愛ってものをもう1度経験しなくっちゃ」と思い、出会い系サイトで知り合った年上のフランス人とお付き合いしました。

大人の恋愛にはセックスがつきもの。長らくセックスレスだったので自分のカラダの変化に気づかなかったのですが、いざコトに及ぶ段になって驚いた。激痛なのよ。私は処女か?? 穴が塞がったかと思うほど痛くて入らない。その気はあるのにカラダがいうことを聞かない。

知らなかった。閉経すると女性器は萎縮するのね。そして使わないカラダの機能は衰えるのね…。ネットで調べたら「性交痛」というらしい。焦りましたわよ。もう大人の恋愛ができないカラダになってしまったのかって。

しかし、そんなことで怯むような私ではありませんでした。相手がドクターだったこともあり、優しくリードされながら激痛に耐えて突き進みました。すると、痛いのは入り口を通過する時だけで、そこを過ぎるとまったく痛くない。よっしゃ。でも潤いも少なくなって膣壁もデリケートになっているので、後でヒリヒリするような感じが残りました。

さらに最初の激痛は1度だけではなかった。毎回処女よ。その度に物凄く痛い。しかし私はチャレンジャー。ここで諦めてなるものかと、まるで運動部員が試合に臨む如く果敢に挑み続け、ついに10回目くらいの時に痛みを感じなくなったのです。彼には感謝だわ。あの時諦めていたら、その後の恋愛もなかった。

どうせ“ウナタレ世代”だから、と諦めることなかれ

自分のカラダのことをよくわかっていなかった私は、後に好奇心から「デリケートゾーンアンバサダー」という資格を取りました。女性のカラダのことを学ぶ講座ね。セックスの話なんて友だち同士でもしないけど、夫婦生活に悩みがある人は結構多いと思うのです。濡れにくくて痛ければ潤滑ゼリーを使うのも手だし、それ以前にパートナーとよく話し合って前戯に時間をかけることも大切。あと、ひとりエッチで練習するのも有効です。そのためのグッズも色々あるしね。なにしろ、諦めるのは早いということは覚えておいてほしいなぁ。

やまざきゆりこ


[この記事を書いた人]やまざき ゆりこ

娘2人がまだ幼い30代前半のときに在宅ワークができるという理由でコピーライターになる。同時期に、伯母の勧めで書と墨絵を始め、以来文章を書くことと絵を描くことがライフワークに。6年前、思いつきで始めた日本画で色の世界にハマり、コロナ禍のおうち時間に身近な動物を描いていたらいつの間にかペットの肖像画家に。57歳で熟年離婚。現在はフリーペーパーのコピーライターをしながら、オーダー絵画の制作に勤しんでいる。着物好き、アート好き、美しいものが好きな1957年生まれ。

墨絵&日本画 梨水
http://risui-sumie.sakura.ne.jp/wp/

◆コラムの感想やコラムニストへのメッセージはウナタレ 「友の会」コラムニストの部屋にて。
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