キャンプで数々の失敗をやらかしている私の「事前準備が超苦手!」を克服する方法
「なんとかなる」がモットーだ。
統計心理学をベースに生年月日からその人の素質を導き出し、仕事選び、キャリア構築の方向性、人間関係などについてアドバイスしている盟友が言うには、おばキャンの辞書に「リスクヘッジ」という言葉はないらしい。
思い当たる節しかない(笑)。
キャンプは自然を相手にする遊びであるため、事前準備にも限界があるわけだが、「なんとかなる」ベースの素質ゆえに、あまりにも無防備に数々の失敗をやらかしてきた。
今回はこれからソロキャンを始めようというウナタレ世代のために、おばキャンの失敗経験をシェアしてみたいと思う。
「自宅から往復600km、なのに目的果たせず」
「日本一星が美しいキャンプ場」が長野にあるという。長野=清里か八ヶ岳くらいの感覚(自宅から150km圏内)でたかを括っていた。キャンプ前夜、キャンプ場までのルートを確認して血の気が引いた。
ほぼ岐阜県じゃん!!!
長野は広かった…。自宅から往復600kmのキャンプ場に一泊二日で行くのも無謀だが、目的が「満点の星空」だというのに、天気を確認するのも前日で、まんまとその日は大雨。嗚呼…。
ここからの教訓としてキャンプ場選びの際、一泊二日の場合は自宅から120km圏内とルールを決めた。
また、天気についてはコントロール不能なため、学校の運動会の手法を取り入れ、予備日まで含めて予定を立て、2週間天気予報をみつつ臨機応変に対応するようになった。
「夏なのに極寒!?」
フツーに生きてて「標高」を気にすることはないと思う。おばキャンもそうだった。
7月の東京の平均気温は最低でも20度。その感覚で標高の高いキャンプ場に夏の装備で乗り込み死にそうになった。
というのも、標高100mごとに気温は0.6度下がると言われている。山中湖あたりでも標高1000m、八ヶ岳あたりのキャンプ場なら、場所によっては1500mを超えてくる。単純計算でも東京より気温は9〜10度下がる。
夏に標高が高い場所に行くのは正しい。避暑できる。が、夜〜朝は10度前後になることも想定して装備することが必須だ。
逆に冬はなるべく標高の低いところへ。変態以外は。
「一度死にそうになったのに極寒再び。バカなの!?」
喉元過ぎれば熱さ忘れる。まだ夏装備しか持っていない時代、うっかりGWに標高1000m以上のキャンプ場へ行ってしまった。
シュラフ(寝袋)に「快適温度」という表示があるのはご存知だろうか。当時持っていた夏用のシュラフは快適温度が15度。その日は朝方5度くらいまで下がり寒さで一睡もできなかった。
朝になり、慌ててショッピングモールへ行き、アウトドアショップで快適温度が0度のシュラフを購入(一般的に使用する場所の最低気温の−5度が推奨されている)。その子は現在もスタメンで活躍中である。
おばキャンのキャンプの師匠でキャンプインストラクターでもあるKIYO CAMP氏に「キャンプで最も大事だと思うこと」を聞くと、「快適な睡眠」と即答。
キャンプは体力勝負な部分もあるので、熟睡できずに疲れが残ってしまうと辛い。もしソロキャンで自分が運転手なら、安全面からもしっかり睡眠を取っておきたい。
そういう意味で、一番お金をかけた方がいいキャンプギアはシュラフを含めた寝具かもしれない。おばキャンも次の冬に備えてシュラフの買い替えを検討中だ。快適温度−5度くらいの羽毛のシュラフが欲しい…。
「風速10mでポール折れる」
春先の房総(千葉)は風が強い。なんてことを知らずに乗り込み、暴風の中テント設営をしていたらポールがポキッと折れた。海の幸でBBQしようと食材をたんまり準備していたが、心もポキッと折れた(笑)。まあポールが折れなくても、あの風の中でBBQはできなかったけどね…。
キャンプ師匠は雨はなんてことないと言う。気をつけなければならないのは風と雷だ。
教訓としては事前に風速予測をチェックすること。お天気アプリで見ることができる。風速が5mを超える予想が出ている場合は無理せずキャンセルを検討する。&ポールが折れた時の応急処置グッズを備えておくこと。
「水平なところがない!」
ふっかふかの芝生の上でキャンプをするのは本当に気持ちいい。が、そういった元牧場系のキャンプ場は傾斜が多い。平な場所は人気が高いのでタイミングが悪ければ傾斜の中でキャンプをすることになる。
おばキャンが初めて傾斜の洗礼を受けた時、テーブルに置いた食べ物やビールが滑り落ちる、なんなら自分も寝ている時にコット(組み立て式ベッド)からずり落ちる。普段、傾斜の中で生活することに慣れていないから、かなり疲れたことを覚えている。
その後、キャンプ師匠に相談すると、師匠は常に木材チップを持参していて、傾斜があったらその木片を必要枚数差し込んで補正しているそうだ。木材チップ以外にゴムのものもあるし、現地で焚き火用の薪を必要な大きさにカットして使用しても良いと思う。木材チップなどはamazonで安価で入手することが可能だ。
もし「傾斜は嫌だ」、という方は区画で仕切られているような整備されているキャンプ場を選ぶのも一つ。区画で予約でき、場所取りの競争がないので平和だが、週末や長期連休など人気の期間に予約を取るのが難しいのと、区画の大きさによっては狭くて希望のレイアウトができないなど一長一短ある。
おばキャンは初期の頃は区画制のキャンプ場を好んでいたが、現在はフリーサイトかつキャンセルの手軽さ(前日までキャンセル料がかからないなど)でキャンプ場を選ぶようになった。
↑大好きな五光牧場オートキャンプ場。GWの中日だったためベスポジをゲットできたが、最終日はGWの後半初日と重なり、おばキャンたちの場所を巡ってキャンパーたちによる争奪戦が勃発。思わず♪ケンカをやめて〜♪と口ずさむウナタレ世代。
できないことは仕組み化しちゃえばいいんじゃない?
これらはキャンプ失敗談のほんの一部である。何度も訪れているような気心知れたキャンプ場であっても、季節や天候などで全く違う表情が出てくるので、言ってみれば毎回が初対面のようなもの。小さなトラブルは日常茶飯事。
が、失敗経験を積んだからこそ、ある程度落ち着いて、かつ油断することなく、キャンプを楽しめるようになった。
読者の皆様の中には
「それって初歩的な問題じゃ!?」
と、呆れている人もいるかもしれない。
おばキャンだって、できることなら事前準備をしっかりしたい。というか、これでも準備しているつもりなのだ。これは、リスクヘッジ型の素質を持っている人たちには信じられないことだと思う。
一方、目の前に広がる数々の落とし穴よりも、「楽しい未来」に目が向くため、チャンスには敏感だ。
また、何かあってもその場で機転を利かすのが得意なので本当の意味で学習していないのかもしれない。
つまり、強みと弱みは表裏一体なのだ。
時間は有限。ウナタレ世代におかれましては、「できないこと」の克服に膨大な時間をかけるのはもったいないとおばキャンは思う。それが自分の素質由来なら、仕組みで解決してはどうだろう。
おばキャンにとっての「リスクヘッジ」は「リスクヘッジが超得意」というブレーンを持つことだ。決断が早すぎるおばキャンだが、仕事の場面では、決める前に素質的にリスクヘッジができ、かつその道の専門家にアドバイスを求めるようにしている。
逆にリスクヘッジが得意すぎてなかなか決断できない人たちが、おばキャンのところに相談に来ることも。多くの場合「最後の一押し」が欲しい時であるから、思いっきり背中を押してあげる。
自分を知ると自分を超える術を見つけられる。
素質とは、幸せになるために備わった能力だ。誰にでも素質はある。
「自分には何もない…」なんて思っている人は、無料診断できるそうなので、ぜひやってみて。
[この記事を書いた人]おばキャン(Obachan-camp)
毎月1〜2度のソロキャンを楽しむアラフィー。離婚を機に、仕事仲間(女子)と中学生の息子と職住融合生活。起業して19年目。働く女性のハッピーキャリア&ナチュ婚を支援する学校を主宰している。
ソロキャン活動はtwitterで発信中。@obachan_camp