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占い、好きですか?

女性はみんな占いが好きですね。占いにも色々あって、タロットやルーン、易などのように偶然の要素を使って占う「卜術」、西洋占星術や数秘術、算命学などのように生年月日・時間・場所など、生まれたときに定められた運命・宿命で占う「命術」、手相や顔相、姓名判断などの「相術」、さらにサイキックが占う「霊感占い」などがあります。

ずっと前に半年くらい手伝ったことのあるギャラリーのオーナーは、何を決めるにも霊能者を呼んでいました。自分では決められなくて完全に依存していた。ある友人も何かにつけ霊能者に相談していたけど、端で見ていて「大丈夫かなぁ」とヒヤヒヤしていました。

実は私の妹もサイキックなんだけど、人のことはわかるのに自分のことは全然わからなくて、何度も騙されているのよね。サイキックは万能ではなくて、どうやら人によってジャンルに得意不得意があるみたいなのです。なので「霊感占い」で大事なことを決めるのはやめた方がいいと思う。

タロットやルーンは馴染みがないのでよくわからないけど、偶然性で占うこと事態が今ひとつピンとこなくてね。私は最終的に自分の勘だけを頼りに生きているので、占いはレクリエーションです。「しいたけ占い」は面白いから好きよ。

そんな占いの中で、生まれ落ちた瞬間に始まる運勢を見ていく算命学は面白くて好き。算命学ではその人の核となるベースの要素を10に分けるんだけど、私は「火の陰」で「灯火」なんです。この性質は「表現・伝達」なの。「書くこと」と「描くこと」を魂の仕事としているまさに私そのものです。

エネルギーが余っちゃって頼まれてもいないお節介をしたくなる理由も、周りに人が集まってくる理由も、恥ずかし気もなく私生活を暴露しちゃうサービス精神も、ちゃんと自分の命式の中にあってビックリします。

運命や宿命を見る占術は、私くらいの年齢になると過去の検証ができるから面白い。20歳くらいまでの自分はどうだったか、40歳くらいまでの自分はどうだったか、そして今どうなのかを振り返って確かめることができます。なるほど、そういう星だったのかと感心してしまう。

ずっと以前、手相占いでも驚いたことがありました。横浜中華街にたくさんある995円の手相占いのどこかだったけど、暇つぶしに見てもらったら「57歳のときに運命の分かれ道が来て、62歳でそれまでやっていたことが花咲く」って言われたの。52歳の時だったかな。大器晩成だとも言われました。

で、結果どうなったかというと、57歳で離婚しました。そして62歳の時に30年続けてきた墨絵をルーヴル美術館地下のカルーセル・デュ・ルーヴルで展示するチャンスに恵まれたのです。そして歳を重ねるほど花開いていってついには別ジャンルの画家になっちゃった。ひぇ〜、恐るべし手相占い!

そんなわけで、ウナタレ世代は自分研究のツールとして占いを使うと面白いかもしれませんね。

やまざきゆりこ


[この記事を書いた人]やまざき ゆりこ

娘2人がまだ幼い30代前半のときに在宅ワークができるという理由でコピーライターになる。同時期に、伯母の勧めで書と墨絵を始め、以来文章を書くことと絵を描くことがライフワークに。6年前、思いつきで始めた日本画で色の世界にハマり、コロナ禍のおうち時間に身近な動物を描いていたらいつの間にかペットの肖像画家に。57歳で熟年離婚。現在はフリーペーパーのコピーライターをしながら、オーダー絵画の制作に勤しんでいる。着物好き、アート好き、美しいものが好きな1957年生まれ。

墨絵&日本画 梨水
http://risui-sumie.sakura.ne.jp/wp/

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