ダイヤモンド富士と完ソロと。キャンプがくれる小さな宝物
ダイヤモンド富士。富士山の山頂部と朝日が重なる瞬間の輝きを、このように呼ぶ。
ちょうど1年前、キャンパーの聖地ふもとっぱらに、ダイヤモンド富士を見に行った。が、テントを支えるポールが曲がるほどの強風と一晩中格闘したのに、雲が厚くてダイヤモンド富士を拝むことができなかった。
あれ以来、ふもとっぱらを封印していた(トラウマ)。春に別の場所でのダイヤモンド富士キャンプを企画したりもしたが、天気が悪くて果たせなかった。
10月に入って、むくむくとダイヤモンド富士熱が再燃してきた。ふもとっぱらは日々の風速をHPに掲載しているのでチラッと見てみると、やっぱり吹いてるよ…。この時期、寒暖差が強風を巻き起こしているのだ。
天気予報と風速と仕事と家庭の状況を鑑みつつ、悩みに悩んだが、結局強行するのが自分。
でも、去年の私より成長してるからね。もし強風が吹いたら車に避難することにして、すぐに撤収できるようミニマムな装備で臨んだ。
昼間は風が強い時間帯もあったが、夕方には弱まり、去年が嘘のように平和で静かな夜であった。
朝起きると雲がかかっていたが、時間とともに晴れてきた。いい感じではないか。期待に胸躍るおばキャン。
惜しい!実に惜しい!!!日の出は見えたが、ドンピシャから5日後の朝日は微妙にズレていた(笑)。
かくして今回もダイヤモンド富士を拝むことは叶わなかったが、去年の自分を越えられた気がして、ちょっぴり清々しい気分。
自分を超える、といえば、先日ソロキャン仲間の一人が「完ソロ」を体験した。
完ソロとは、完全ソロキャンプの略。そう。キャンプ場に自分だけというシチュエーションである。
言っておくが、ソロキャンをしているからって、完ソロしたいわけではない。キャンプ場に一人なんてやっぱり怖い!笑
彼女も完ソロをする気なんてさらさらなく、平日でお客さんが少ない中、たまたま自分以外の方々がキャンセルになって想定外の完ソロとなったのだ。
現地から「どうしよう…完ソロになっちゃった…」とLINEが入り、自分のことのように震えていたが、翌朝、
「おはよー!無事完ソロを乗り切り気持ちいい朝!」
というLINEが入り、追体験させてもらったおばキャンまで自己効力感が高まった。この小さな「できた」を積み重ねることができるのが、キャンプの魅力だ。
かくして、おばキャンのダイヤモンド富士チャレンジはまだまだ続く。
[この記事を書いた人]おばキャン(Obachan-camp)
毎月1〜2度のソロキャンを楽しむアラフィー。離婚を機に、仕事仲間(女子)と中学生の息子と職住融合生活。起業して19年目。働く女性のハッピーキャリア&ナチュ婚を支援する学校を主宰している。
ソロキャン活動はtwitterで発信中。@obachan_camp