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我が家の介護事情

Facebookにおばあちゃんの介護について投稿している。
やあやあ、ひさしぶり〜!の人たちに会うと、詳しく聞かせてほしいと言われるようになった。

そうか。みんな意外と関心があるのか。

ここ最近、みなさんに聞かれた質問を載せてみます。

その前情報として、うちの同居家族構成を。

さとちゃんちの同居家族構成

祖母99歳(介護される人)

・認知症が絶賛進行中だが、まだ要介護度2なので特別養護老人ホームには入れない。
(特養は要介護度3から)
・状態:料理はもう難しい、徘徊なし、暴力行為なし、尿はほぼ尿パッド頼みだが大きいほうはトイレでできる
・なのだが、たまに足の裏に大便をくっつけて出てきたりするので油断大敵→お尻を拭く力が弱く、トイレ内にばら撒いてしまうみたい→それを踏んだ状態で出てくる
・食欲は大いにあり、持病なし
・「あれ?この人、薬をひとっつも飲んでないぞ?」ということに、最近気付く
・雨の日も大雨の日も、月水金はデイサービスへと出掛けていく
(私と母は「雨の中大変ねえ〜」と言いながら一歩も外に出ず)
・すさまじく適応力が高く、新しいホームに行っても秒で場慣れ。鬼メンタルの持ち主。そしてどこに行っても施設内最高齢。
・ケアマネさんいわく、どこの施設でも「可愛いらしいおばあちゃま」と言われているらしいが、その実態は家族の中で最も性格が悪く、嫁いびりも散々してきたため、叔母(故人である叔父の妻)と従兄弟はまったく会いに来ない。おそらく祖母を憎んでいる。(補足:叔母も従兄弟もめちゃめちゃ良い人)

介護する人A(さとちゃん、孫、50歳、フリーランス)

・基本リモートワークだが、最近は月の半分ほど打ち合わせや研修講師業で都内へ出る(家は埼玉)
・今年の8月から、母に代わり介護の1番手を担う
・祖母の介護に関するあらゆる決定権を持つ
・育児もしてきてないのに介護なんてできるのかしら?→介護を始めてまだ3ヶ月だが、意外と向いていると気付く(ノンストレス)
・これが子供だったらオムツ取り替えるときに逃げ回られたりするの?→それは無理だわ、おばあちゃんは逃げたりしない
・とはいえ、身体のどこを支えていいかもわからない&間違えると骨折させてしまいそうなので、9月から介護初任者研修に通っている
・さとちゃん自身は、心身ともに至って健康
・ただし老眼が進んできており、小さい文字は74歳の母に読んでもらう(母は老眼なし、なんで?)

介護する人B(さとちゃんママ74歳、専業主婦)

・介護の2番手として、主にさとちゃん不在時に介護を担当
・相手に寄り添うことが大の苦手、すべてをコントロールしたいタイプ
・介護を子供に頼むことを本来は良しとせず、現状を「有難いが申し訳ない」と思っている
・よって娘のさとちゃんから、家賃&光熱費を一切受け取らず、介護の御礼にと?作ったごはんをさとちゃんの冷蔵庫にせっせと詰め込む→わーいありがとう
・朝9時からアルコール摂取(年中無休)
・介護鬱だったが、さとちゃんが来て精神的負担が減り、少しずつ改善の兆しあり
・以前の口癖は「早く(おばあちゃんが)死ねばいいと思わない?」→さとちゃんに嗜められてから言わなくなる、やればできる子
・おそろしいことに祖母の実の娘(嫁ではない)

おばあちゃんの介護詳細

・以前は週3回のデイサービス以外にも、ケアマネさんに勧められるままにショートステイ(2泊3日×月2回くらい)を利用
・「ショートステイはつまらない」と、前にボソッと言っていたので、ショートステイに行かせたい母に上手く話をして、11月からはショートゼロに変更
・本当はデイサービスにも行かず、家でのんびりしていたいけど、いろいろ世話をかけてしまうのが悪いと思い、機嫌良く行ってくれてるんじゃないかと推測
・ショートステイに行かせるべきかどうかケアマネさんに相談したところ、「お母さんの心理的負担が軽くなる選択を」とアドバイスをもらう。ケアマネさんいわく、祖母はメンタル最強、実の娘である母はメンタルよわよわなので、弱い方の気持ちを優先的に配慮するべきだと。祖母は母に叱られても怒鳴られても、まーーーーーーったく気にしていないはず、そのくらい鬼メンタルだと言われる。たしかに・・・

自宅介護の主な流れ(デイサービスに行く日)

1)朝7時20分に起こしに行く
・起こさないと未来永劫寝ている
・未来永劫寝ていても死んでいないなら問題ないが、尿パッドの限界水域を超えてお布団を汚してしまうので起こす。「起きたくねえんだわ」みたいな顔をしょっちゅうされるが心を鬼にして優しく起こす。

2)尿パッド交換、着替えの手伝い
・起こしたあと自分でトイレに行くので、その間に着替えをバババっと準備。
・なぜか枕元に食べ物を置き、寝ながら食べるという謎習性があるので、枕元の食べ物も片付ける。母が見たら不衛生だとブチギレるので、見つかる前に証拠隠滅。

3)オムツ交換
たっぷり水分を含んで重たくなった尿パッドを片手にトイレから出てくるので、ビニール袋を持って部屋で待機。紙オムツ+尿パッドを交換。

4)着替え
続いて、下着、洋服、靴下の着替えを手伝う。靴下を履くのにもっのすごく時間がかかるが、「自分でできることに手出しをしてはいけない、絶対に」と、介護者研修で繰り返し繰り返し言われているので、履かせたりはせず、靴下タイムに汚物を外のゴミ箱に捨てに行く。作業効率命。

5)電源タップのスイッチオン
朝ごはんを食べる前に電源タップのスイッチを入れるよう促さないと、テレビがつかない、ポットのお湯が出ないと言い始めるので、「おばあちゃん、スイッチ押して〜」と促す。

6)テレビを見ながら朝食
自分で冷蔵庫から食べ物を取り出し、電子レンジで温めて食べる。
母が用意した温かいものを提供すると、とってもとっても喜ぶ。
そのときは「ママが作ったんだよ」と母の存在をすかさずアピール。
これを定期的にしておかないと、「ママ(母のこと)は全然顔を出さなくてホント調子がいいんだから」「あさちゃん(私のこと)に全部押し付けて」と、母の悪口大会が始まるので、定期的なアピールが必要。
ああ、この人って本当に性格が悪いんだな、、、と、改めて実感するとともに、確実に血を受け継いでいることを冷静に受け止める修行タイム。

ちなみに、おばあちゃんの大好物はマックのチーズバーガー。
99歳の祖母が何歳のときにマクドナルドは日本に上陸したのだろう?と、マックの歴史に想いを馳せつつ、嬉しそうにチーズバーガーにかぶりつく祖母を観察。
3分の1を食べたら大事に大事に冷蔵庫にしまう。リスか。食べきれないくらい買ってこようか?

7)お迎え待機
デイサービスのお迎えが来る15分前に声がけし、玄関の椅子に座って待っていてもらう。メガネとマスクを忘れずに。たまにこの時間にトイレに入ってなかなか出てこないので、そのたびに焦る(私が)。
デイのお迎えが来ちゃう〜!!と、本人には言わず、心の中で焦り叫ぶ。

8)送り出し
性格はまじで最悪だが、外面の良さは神がかっているので、お迎えのスタッフさんに愛想よく挨拶する。その性質を隔世遺伝で受け継ぐ孫(私)も「いつもありがとうございまーす!」と満面の笑みでご挨拶し、「おばあちゃん、行ってらっしゃーい!」と、すこぶる感じの良い孫を演じつつ送り出す。絹枝(祖母)ちゃんも麻子(孫)ちゃんも女優。

あ、ここまで書いたら結構な文字数に。もうQ&A 書く気力がない。
続きはまたどこかで!

satochan


[この記事を書いた人]さとちゃん(SATO-CHAN)

1973年早生まれ ウェブまわり仕事のフリーランス、ブロガー
オーシャンビューな部屋で猫とふたり暮らし
性格→意地悪
茅ヶ崎カーストについて赤裸々に書きすぎて炎上したブログはこちら
https://ouchigohan.club/chigasaki/3121

◆コラムの感想やコラムニストへのメッセージはウナタレ 「友の会」コラムニストの部屋にて。
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