仲良くなるまでのコミュニケーションコスト
薄っぺらい会話がとにかく苦手
先日、とあるイベントがありました。渋谷にて。
わたくし、登壇側で呼んでもらっていたのですが、その場でこんなことを言ったんです。
「セレンディピティが大事です」
「今日、せっかくこうして多くの人が集まっているのだから、ちょっと勇気を出して、気になる人に声をかけてみて、つながりが持てるといいですよね」
「だってチャンスは絶対に人に乗っかってやってくるから」
なのにイベント終了後、私はそっとその場を離れました。
舌の根も乾かぬうちに。
なぜか?
なんかねー、苦手なんですよねー
たくさん人がいる場所で、話の合いそうな人を見つけ出して、初対面トークを繰り広げるのが。だるい。全方位的にだるい。
「どこに住んでるんですかー?」
「主催者の◯◯さんとは、どこで知り合ったんですかー?」
互いの共通点を探り合うための(薄っぺらい)会話が苦手。
どうせ会話まわすの私だし。会話まわすのエネルギー使うし。
ウナタレ世代は常にeco。
同じ界隈の住人現る
とはいえ、さすがにだれかとは喋ったほうがいいだろうなーと反省し、イベント主催者の20代女子とわりと熱心に話し込んでいたら、ウナタレ編集メンバーでこの日のイベント運営メンバーでもあるかおりさんがやってきまして。
「お話しが盛り上がっているところ大変申し訳ないが、割り込みたい、いますぐ割り込みたい!」
モジモジ遠慮しつつも、顔にそう書いてある。一体、どうした?
かおりさん
「さとちゃん、あのね、セクゾ担見つけた!!!」
わたし
「なに!!!」
「女性の生き方」みたいな話がメインテーマのこのイベントで、なぜセクゾ担ですと名乗り出る人が現れたのか。スクリーンに投影してもらうプロフィールに、私が「ジャニオタ」とか「スト担」とか書いたから?そうなの?
※ストもセクゾもわからない人はググってください。
ここから、セクゾ担のOさん(初対面)、かおりさん、わたしの3人でジャニオタトーク開始。話し始めたらもう止まらない。なぜならオタクだから。質問責めからの回答責め。
たった3つの質問で距離が縮まる
わたしが最初にOさんにした質問は3つ。
「誰担ですか?」
「いつからですか?」
「なにきっかけで?」
たった3つの質問で会話は大盛り上がり。ラクだ。ラクすぎる。そして楽しい。キャッキャキャッキャ大はしゃぎ。自分のテンションが今日イチなのが自分でもわかる。
「推しを好きになったきっかけ」を聞けば、その人の性格、考え方、大事にしている価値観が見えてくる。仲良くなれそうかどうかもすぐわかる。
推しの画像を見ながら「このときのビジュ最高!」しか言えない、人生経験が低くて語彙力乏しい貧相なオタクとは仲良くなれない。
はい、合格です!
我がジャニオタグループへようこそ!!!(オプチャへ誘う)
コミュニケーションコストの低さ
セクゾ担のOさんが名刺をくれたが、誰もが知っているその社名にはまったく興味なし。
「この会社の人と繋がれたら、自分の仕事にメリットあるかも」よりも「このオタクと繋がれたら、自分のオタ活にメリットあるかも」がなにより大事。
そして、同じ趣味で話が合いそうな人とは、もう無条件で仲良くなりたい。
これ正しいよね。正しすぎない?
私たち、子どもの頃からこうやって友達を作ってきたんじゃなかったっけ。
趣味を通じて仲良くなるということ
私はジャニオタになってまだ1年未満。ファンクラブに入会して半年くらい。
Oさん
「ストのファンクラブ入会半年で東京ドーム当たるってどういうことですか???」
そう言われて、この日いちばんの笑顔だったらしい、私ってば。破顔。
だって言われて嬉しいツボを思いっきり真ん中から押されたんだもん。仕方ないじゃん。
え?なにこのひと!めっちゃ話し合う!わかってくれてる!!!
私の知らないこともいっぱい知ってる!!!
もうさ、そういう人とだけ仲良くしていきたい。
社会的な付き合いとか、表面上の付き合いとかは、大人になって散々やってきたから。
子どもの頃みたいに、遊ぶのが楽しくて楽しくて、時間が経つのを忘れて、門限に間に合わず親に怒られて・・・そんな遊び方とか人付き合いをしていきたい。していくんだ。決めたんだ。
ではまたー
[この記事を書いた人]さとちゃん(SATO-CHAN)
1973年早生まれ ウェブまわり仕事のフリーランス、ブロガー
オーシャンビューな部屋で猫とふたり暮らし
性格→意地悪
茅ヶ崎カーストについて赤裸々に書きすぎて炎上したブログはこちら
https://ouchigohan.club/chigasaki/3121
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